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8月第2週のPCソフト店頭市場 セキュリティソフトが対前週比約4倍の伸び

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8月第2週のPCソフト店頭市場
セキュリティソフトの売れ行きが対前週比約4倍の伸び


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から、セキュリティソフト店頭市場の販売動向をまとめた。その結果、2003年8月第2週(8月11日~17日)は、対前年同週比330.6%、対前週比390.5%と大幅な伸びを示した。8月第1週~第2週における販売本数累計は、2002年8月対比で137.8%に達しており、2003年8月期は早くも前年同月を上回ることが確定した。

 
図1 セキュリティソフト店頭市場の販売動向(本数、2003年8月第1週=100)
※2003年8月第1週の販売本数を100とした指数で表示

図1


 世界中に猛威をふるった「MS Blaster」の被害および各メディアによる大規模な報道を背景として、セキュリティソフトの販売が急速に伸びている。2003年8月第2週(8月11日~17日)の店頭におけるセキュリティソフトの販売動向は、対前年同週比330.6%、対前週比390.5%と大幅な伸びを示した(図1)。日次でみると、同ウイルスの感染被害が発覚した8月12日以降、セキュリティソフトの販売が急速に伸びており、8月15日に発覚前(8月11日)約6倍でピークを迎えた。その後、沈静化しつつあるが、8月21日現在も同約3倍の販売実績となっている。

 
表1 2003年8月第2週(8月11日~17日)セキュリティソフトの販売ランキング(本数)

表1
 
図2 2003年8月第2週(8月11日~17日)セキュリティソフトのベンダーシェア(本数)

図2


 8月第2週のセキュリティソフト製品別販売ランキングは、シマンテック「Norton Internet Security 2003 やっ得なっ得キャンペーン限定パッケージ」が本数シェア30.8%でトップ(表1)。以下、トレンドマイクロ「ウイルスバスター 2003」シリーズ2製品が続いた。ランキング上位5製品の顔ぶれは、6月下旬以降変わりはなく、売れ筋製品がそのまま販売を伸ばした格好になった。ベンダーシェアは、シマンテックが47.0%を占めトップ(図2)。2位にトレンドマイクロが続き、上位2社で9割近いシェアを占めた。

 セキュリティソフト店頭市場は、2001年11月以降「Nimda」ウィルス等の猛威を背景に拡大したが、2002年9月に本数、金額ともに前年同月比でマイナスに転じると、金額ベースでは2003年7月まで11ヶ月連続となる前年割れが続いた。8月第1週~第2週における販売本数累計は、2002年8月対比で137.8%に達しており(金額では同109.4%)、2003年8月期は早くも前年同月を上回ることが確定した。

 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社14社(エイデン、大塚商会、グッドウィル、コンプ100満ボルト、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、T・ZONE.、デンコードー、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックカメラ、ラオックス=50音順)691店舗(2003年7月現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています。

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