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PC店頭市場の動向 ノートでも高まるTV機能搭載

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PC店頭市場の動向
ノートでも高まるTV機能搭載


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から PC店頭市場の動向をまとめた。その結果、PCにおいてTV機能搭載モデルの販売が高まっていることが明らかとなった。これまでTV機能搭載PCはデスクトップが中心だったが、今夏商戦ではノートでもラインアップが増加し、需要も高まっている。
 需要の高まりとともに、メーカーシェア争いも激化している。これまでTV機能搭載PCではデスクトップ、ノートともにソニーが優勢を保っていたが、デスクトップでは富士通、NEC、ノートでは東芝のシェアが大きく伸びている。

 
図1 TV機能搭載PCの販売構成比推移(デスクトップ、台数ベース)

図1
 
図2 TV機能搭載PCの販売構成比推移(ノート、台数ベース)

図2


 2004年5月のPCの販売台数に占めるTV機能搭載PCの割合は、デスクトップで61.6%、ノートで13.2%となった(図1、図2)。デスクトップでは、2003年10月以降、TV機能搭載PCが5割を超える状況が続き、デスクトップのTV機能搭載は標準化しつつある。ノートはデスクトップと比べると割合は低く、1割強にとどまっているが、TV機能搭載機種の販売台数は前年同月比約4倍となっており、大きく拡大している。

 ラインアップ数でみると、デスクトップでは、2003年5月に実売があった433モデル中、TV機能搭載モデルは184。2004年5月は373モデル中216となり、ラインアップ数は減少傾向にあるなか、TV機能搭載モデルは増えている。一方ノートでも同様に、2003年5月は597モデル中35。 2004年5月は、524モデル中59と、TV機能搭載モデルのラインアップは増えている。

 
図3 TV機能搭載デスクトップPCのメーカーシェア推移

図3
 
図4 TV機能搭載ノートPCのメーカーシェア推移

図4


 TV機能搭載PCのメーカーシェアは、デスクトップ、ノートともにソニーが優勢を保っていたが、需要の高まりとともにシェア争いも激化してきた(図3、図4)。デスクトップでは、ソニーが「VAIO W」のヒットで先行していたが、現在は、富士通、NEC、ソニーが僅差で拮抗している。ノートでも、ソニーが「VAIO NOTE GR」で先行していたが、2003年9月以降、東芝のシェアが急伸し、2004年2月以降、トップシェアで推移している。

 PCはAV機能面の強化でデジタル家電に対抗しており、PCのTV機能搭載は今後も高まると見込まれる。PCはインターネット端末として定着したが、今後はTV視聴端末として定着化する様相をみせている。

 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社13社(エイデン、大塚商会、グッドウィル、コンプ100満ボルト、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、T・ZONE DIY、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックカメラ、ラオックス=50音順)568店舗(2004年5月現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています。

株式会社BCN
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株式会社BCN 井門 由香
 
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