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Vista効果でOS市場は持ち直す

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Vista効果でOS市場は持ち直す
ただしVista の週次ごとの売れ行きは乱高下、真価問われる春商戦に


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)は、BCNランキングデータをもとにVistaが登場したことによる波及効果を、OS市場の動向からまとめた(12社データ使用)。この結果、実販売と予約販売を合わせたVista効果で、1月のOS販売本数は前年同月比で約30%増、金額は約70%増と好転した。Vista実販売のスタートは1月30日で、1月の月次データとしてはわすか2日間が対象となるが、全OSに占めるVistaの本数比率は50.7%と半数を超えた。ただし、Vistaの動きを週次ごとにみていくと、販売がスタートした1月第5週の販売本数に対して、翌週となる2月第1週は好調な売れ行きを維持できず、ほぼ3分の1にとどまった。立ち上げ緒戦とはいえ変化は激しく、Vistaの真価は春商戦で問われることになる。

 
図表1 月次OSの販売本数、金額伸び率

図表1
 
図表2 月次OS販売本数別内訳

図表2


●1月のOS市場は大きく好転、販売本数は前年同月比で29.8%増、金額は68.0%増とVista効果が鮮明に現れた。Vistaの立ちあげ緒戦の動きをどう見るかは見解が割れるだろうが、今後スタートする春商戦でVistaの真価が問われるのは確実となる(図表1)。
Vistaの予約販売は10月にスタート、予約と実販売を含めて1月のVistaの本数シェアは50.7%と半数を超えた(図表2)。

 
図表3 月次「Vista」の本数内訳

図表3
 
図表4 累計「Vista」の売れ筋上位バージョン

図表4


●Vistaのアップグレード版、通常版の本数比率は、前者が圧倒的に高く各月とも7割を超えた(図表3)。
店頭市場に登場したバージョンのなかで累計販売本数上位を示すと、トップは「Vista Home Premium アップグレード」の30.3%で、「Vista Ultimate アップグレード」(30.2%)と拮抗している(図表4)。

 
図表5 週次「Vista」の販売本数指数

図表5
 
図表6 週次OS販売本数別内訳

図表6


●週次ごとにVistaとXPの販売本数を指数化(1月第1週を100とした指数)すると、1月第5週のVistaの指数は4504で、1月第1週の約450倍となったが、翌週の2月第1週では1265で約130倍、前週の3分の1にとどまった(図表5)。
OS別本数比率でも1月第5週でのVistaのシェアは86.9%と高まったが、翌週の2月第1週では67.5%に比率を下げた(図表6)。

 
BCNでは全国のパソコン専門店、家電販売店21社(アマゾン ジャパン、アロシステム、エイデン、大塚商会、ギガスケーズデンキ、グッドウィル、さくらや、上新電機、ストリーム、ソフマップ、ZOA、九十九電機、T・ZONEストラテジィ、デオデオ、100満ボルト、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、ミドリ電化、ムラウチ、ラオックス=50音順)2,279店舗(2007年2月1日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っております。

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