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デジタル家電の2022年上半期販売数No.1メーカーまとまる──ワイヤレスイヤホンでソニーがアップルを下すなど、首位争いが激化

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 株式会社BCN(東京都千代田区、代表取締役社長:奥田芳恵)は7月11日、デジタル家電の実売データを集計する「BCNランキング」に基づき、主要112カテゴリ(ハードウェア88、ソフトウェア24)について、2022年上半期(1月~6月)で最も販売数が多かった「上半期No.1メーカー」を発表した。

 

【2022年上半期のトピックス <概況>】

 今回集計した全112カテゴリでの、2022年上半期デジタル家電市場は、前年同期に比べ、販売数が91.5%、販売金額も95.8%と、いずれも前年を下回った。コロナ禍特需の反動減に加え、半導体不足などによる生産不振も響いた。カテゴリ別の動向では、販売数で前年を上回ったのは12カテゴリ、販売金額でも25カテゴリにとどまった。一方、折からのインフレを反映し、平均単価が前年を上回ったのは85カテゴリに上った。

 全112カテゴリ中、前年同期比で最も伸び率が高かったのがホームWi-Fiルーター。今回から集計対象として新たに加えたカテゴリで、販売数が前年比205.1%、販売金額も209.1%と、いずれも倍増した。通信4キャリアすべてが取り扱いを開始したことに加え、工事不要で設置できる手軽さも消費者に評価された。次いで伸びたのがVR・ARゴーグル。販売数で166.7%、販売金額では201.3%と大幅に拡大した。スマートフォンとセットで使う簡易型よりも、単価の高い通電型の本格的ゴーグルの販売数構成比が大半を占めた。ゲーム用途だけでなく、このところ注目を集めているメタバースの中心的な機器としても存在感が高まっている。
 

【2022年上半期のトピックス <主なNo.1メーカー>】

 今回の上半期No.1で目立ったのがソニーだ。ヘッドホン・イヤホン(ワイヤレス)カテゴリで販売数シェア20.7%を記録。上半期No.1を獲得した。Appleが2年連続で年間No.1を獲得しているカテゴリだが、新機軸製品の投入や幅広いラインアップで逆転した。このほか、ワイヤレススピーカーでもシェア30.6%でソニーが上半期No.1を獲得。4年連続で年間トップのハーマンインターナショナルを上回った。ICレコーダーでも、ソニーが43.0%で上半期No.1。7年連続で年間No.1のOMデジタルソリューションズをかわした。またデジタルカメラ(レンズ一体型)でも25.5%でソニーが上半期No.1を獲得。3年連続で年間No.1を走り続けているキヤノンを下した。コロナ禍の影響は薄れつつあるものの、半導体不足や物流の停滞などは依然として継続している。メーカー各社にとって年間No.1獲得までにはまだまだ予断を許さない状況が続きそうだ。

(各カテゴリーの上半期No.1詳細は、下記の一覧に掲載)

 
 
 
 
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*集計対象の社数は、当社と販売店との間でデータ提供契約を締結している法人数をカウントしています。
 
株式会社BCN
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BCN チーフエグゼクティブアナリスト 道越一郎


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