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デジタル家電の2018年上半期販売数量 No.1メーカーがまとまる

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 株式会社BCN(東京都千代田区、奥田喜久男会長兼社長)は7月12日、デジタル家電の実売データを集計する「BCNランキング」に基づき、主要な117のカテゴリ(ハードウェア85、ソフトウェア32)について、2018年上半期(1月-6月)に最も販売数が多かった「上半期No.1メーカー」を発表した。

 

【2018年上半期のトピックス <概況>】

 今回集計した全117カテゴリでみた実売状況によると、2018年上半期のデジタル家電市場は、販売数は前年同期比で98.2%と前年を下回ったものの、販売金額は103.9%と前年を上回った。カテゴリ別にみると、販売数で前年を上回ったのが36カテゴリだった一方、販売金額では39カテゴリで、全体的な単価上昇が影響している。主要カテゴリの中で最も伸び率が大きかったのは有機ELテレビ。販売数前年比で865.1%、金額前年比でも731.1%とダントツだった。昨年市場が本格的に立ち上がったばかりで、初動での市場拡大が数字に表れた。また安定的に市場拡大を続けているドライブレコーダーが販売数161.3%で続いた。液晶テレビは4K以上が販売数133.2%と伸びている一方、2K以下では92.0%と前年を下回った。スマートフォン全体では115.0%と2桁の伸びを示しているが、SIMフリースマートフォンは90.7%と前年を下回った。
 

【2018年上半期のトピックス <主なNo.1メーカー>】

 今期の上半期No.1で、昨年の年間シェアに比べて大きな変動があったのがカメラだ。デジタルカメラ(レンズ一体型)では低価格路線でフルラインアップを維持したニコンが31.0%で上半期No.1を獲得(2017年の年間トップシェアはキヤノンで27.9%)、デジタルカメラ(ミラーレス一眼)ではレンズ交換型カメラで最強のブランドEOS Kiss をミラーレスに投入したキヤノンが30.1%でトップに立った(同オリンパス・27.7%)。キヤノンはページプリンタでも43.6%でNo.1の座についたものの(同ブラザー・46.3%)、インクジェットプリンタでは45.1%のエプソンに僅差ながら逆転された(同キヤノン・44.3%)。そのほか、電子ピアノが30.8%でヤマハ(同コルグ・29.9%)、ゲームコントローラが25.8%でエレコム(同バッファロー・31.1%)でそれぞれ上半期No.1を獲得した。また昨年が年間トップで、さらにシェアを拡大して上半期No.1を獲得したのがタブレット端末のアップルで40.5%。昨年年間シェアより7.2ポイント増を記録した。そのほか電子辞書ではカシオで61.5%(同5.6ポイント増)、アクションカメラではGoProで72.9%(同5.7ポイント増)、液晶テレビ(2K以下)ではシャープが37.1%(同5.7ポイント増)と、それぞれ首位を固めた。ソフトウェアでは、葉書・毛筆ソフトでジャングルが38.0%で上半期No.1を獲得(2017年の年間トップシェアは筆まめで44.4%)。CADソフトでは2017年に年間トップだったエーアンドエーが44.7%で上半期No.1を獲得。昨年年間比で7.1ポイントシェアを広げた。またユーティリティソフトのAHSも6.9ポイント増の37.9%で昨年の年間No.1に続き上半期No.1を獲得した。

(各カテゴリーの上半期No.1詳細は、下記の一覧に掲載)
       
 
 
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*集計対象の社数は、当社と販売店との間でデータ提供契約を締結している法人数をカウントしています。
 
株式会社BCN
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