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スキャナ市場 キヤノンが初のトップシェア獲得

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スキャナ市場 キヤノンが初のトップシェア獲得


 株式会社BCN(本社・東京都文京区、社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、スキャナ市場における10月度ベンダーシェアで、キヤノンがエプソンを抜きトップシェアを獲得したことを発表した。

 
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 9月、10月のベンダーシェアをみると、キヤノンが25.9%(9月)から43.8%(10月)まで一気にシェアを伸ばしているのがわかる。キヤノン躍進の原動力となった商品が9月に発売された「CanoScan FB636U」である。

 「FB636U」の販売動向を週次で追うと、発売週である「9月13日」の週は11.6%だが、このシェアでトップを獲得、翌週には2倍以上の伸びを示す31.6%にまでシェアを高めた。その後も30%以上のシェアを獲得してトップシェアを維持し続けている。ショップの販売担当者から「FB636Uは入荷するとすぐに売れてしまう」という声が多くあがってる。

 「FB636U」が人気を得た要因の一つとして、価格があげられる。2万4800円の標準小売価格が、実勢価格では1万5000円前後と値頃感が高い。10万円を下回るPCの登場で、業界全体が急速に低価格化傾向を示しており、「とにかく、今は安くなければ売れない」というショップは多い。値頃感の高い「FB636U」が人気になるのも当然の結果であるといえよう。

 さらに、「FB636U」は、39mmという薄さで、グレーメタリックカラーに丸みを帯びた筐体デザインを採用している点にも注目される。iMacや VAIOなどの登場で、機能性よりもデザイン性を重視する消費者が増加している。特徴のあるデザインであることも「FB636U」が消費者に受け入れられた要因のひとつであるといえる。

 だが、これまでトップを獲得していたエプソンは、11月中旬からブルーとピンクの2色のボディカラーバージョンとなった「GT-7600UB」と「GT-7600UP」を発売する。10月に14.8%で2位の順位を獲得した「GT-7600U」のカラーモデルでキヤノンに奪われたシェアの奪回を図っていくものとみられる。このため、今後は、キヤノン、エプソンの競合関係が今まで以上に激化していくだろう。この2社の競合関係は年末商戦に向けてプラスに作用し、スキャナ市場が一気に盛り上がっていく可能性が高い。

 
コンピュータの週刊専門紙である「BCN」(BUSINESSコンピュータニュース)を発行する株式会社コンピュータ・ニュース社は、東名阪のパソコン大手販売会社9社(エイデン、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ニノミヤ=50音順)284店舗の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、BCNの市場調査部門であるBCN総研ではPCリテール市場の動向分析を行っています。

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