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10万円を切る15インチ液晶がディスプレイ市場拡大の起爆剤に

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10万円を切る15インチ液晶がディスプレイ市場拡大の起爆剤に


 株式会社BCN(本社・東京都文京区、社長奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、10万円を切る15インチ液晶ディスプレイが、ディスプレイ市場拡大の起爆剤になるとの分析を発表した。アンケートによると、現在使用しているディスプレイから液晶ディスプレイへの買い替えを希望するのは、全体の47.4%と半数に迫る勢いであった。回答者の液晶ディスプレイ希望購入価格、希望液晶サイズなどを合わせて考えると、実勢価格で10万円を切る15インチ液晶ディスプレイが、ディスプレイ市場を拡大させる起爆剤になるだろう。

 まず、PC所有者に、今後ディスプレイを液晶に買い替える意志があるかどうかを聞いた。その結果、「非常に買い替えたい」が15.6%、「買い替えたい」が31.8%となり、47.4%つまり回答者の半数が液晶ディスプレイへの買い替えを希望していることが明らかとなった(図1)。買い替えの対象となる液晶のタイプで最も希望する層が多かったのはTFT液晶(68.8%)であり、また全体の60.4%が15インチサイズを望んでいる。

 次に、購入希望時期と希望購入価格をみると、「1年以内」に購入を希望している回答者では、「9~10万円未満」(32.0%)で液晶ディスプレイを購入したいとする層が最も多い(図2)。また、「半年以内」に購入を希望している回答者の36.4%が希望購入価格を「11~12万円未満」と回答しており、さらに「12~13万円未満」と回答する層も28.6%に上った。この結果、購入時期を早めに設定している回答者ほど、液晶の購入希望価格も現在の実勢価格に近いものを望んでいることがわかる。

 ショップ、メーカーでは「15インチTFT液晶の実勢価格が10万円を下回ることが市場拡大のポイントになる」との意見が大勢を占める。液晶ディスプレイの販売価格帯別度数分布では、1999年11月に17.9%だった「9~10万円未満」の価格帯が2000年2月には21.3%まで拡大し、液晶ディスプレイで最大のボリュームである「13~14万円未満」(2000年2月は21.4%)と匹敵するボリュームとなっている。 

 以上のことから、10万円を切る15インチTFT液晶ディスプレイがディスプレイ市場拡大の鍵を握っていると考えられる。

 
図1
 
コンピュータの週刊専門紙である「BCN」(BUSINESSコンピュータニュース)を発行する株式会社コンピュータ・ニュース社は、東名阪のパソコン大手販売会社9社(エイデン、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ニノミヤ=50音順)284店舗の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、BCNの市場調査部門であるBCN総研ではPCリテール市場の動向分析を行っています。

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