インターネットユーザーの45.9％がCATV回線を希望

インターネットユーザーの45.9％がCATV回線を希望−BCN総研調べ

　株式会社BCN（本社：東京都文京区、代表取締役社長　奥田喜久男）の市場調査部門であるBCN総研が3月に行った調査によると、インターネットユーザーの45.9％がケーブルテレビ（CATV）回線の使用を希望していることが明らかとなった。1999年8月に行った同様の調査と比較すると、CATV回線の使用希望率は15.6ポイント増加している。CATV会社によるインターネット接続サービスの増加により、ユーザーのCATV回線に対する注目度は高まっているものと考えられる。CATV回線利用者の満足度は高く、低コストでパフォーマンスが高いCATV回線の利用者は今後、急速に拡大していくものと期待される。

 

■「一般電話回線」使用者は減少傾向に
　2000年3月のインターネットユーザーの使用通信回線で最も多いのは、「一般電話回線」（46.8％）である。「ISDN回線」は39.4％、「CATV回線」は9.0％となった。過去に行った同様の調査と比較すると、「一般電話回線」の使用者は昨年4月の61.4％から15ポイントも減少した。逆に、「ISDN回線」、「CATV回線」の使用者は増加している。特に、「CATV回線」使用者は、1999年4月の時点で2.9％だったが、2000年3月には、9.0％と約3倍に拡大している。（図1）

 

■満足度が最も高いのは「CATV回線」
　現在（2000年3月）使用している通信回線の満足度（非常に満足＋満足）では、「CATV回線」使用者の82.2％が満足と感じているのに対し、「一般電話回線」使用者は19.7％にとどまった。「CATV回線」に次いで満足度が高いのは「専用線」（62.8％）である。「一般電話回線」に比べ、「CATV回線」や「専用線」は割高のコスト負担を強いられるが、インターネットユーザーにとって、通信回線の使用満足度に繋がる大きな要素は通信速度であるといえるだろう。99年8月の調査と比較した場合においては、「一般電話回線」の満足度の低下（5.8ポイント減）、不満度の向上（10.3ポイント増）が最も顕著に変化した。（図2）

 

■「CATV回線」使用希望が45.9％に
　2000年3月時点での、今後使用したい（使用予定）通信回線では、「CATV回線」が全体の45.9％を占めた。「一般電話回線」から「CATV回線」への移行希望率は、43.5％、「ISDN回線」から「CATV回線」では44.5％、「専用線」から「CATV回線」へは34.4％となった。「CATV回線」使用者の「CATV回線」への継続使用希望率は73.1％で、「CATV回線」から「一般電話回線」、「ISDN回線」のへ移行を希望する回答者はいなかった。（図3）