年末商戦を上回る3月のPC販売実績−BCN総研調べ
株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研の集計によると、2000年3月のPC販売実績は、台数、金額ともに年末商戦期である昨年12月の水準を大きく上回った。販売指数推移(99年10月を100とする)では、台数ベースでデスクトップが12月から15.3ポイントアップ、ノートが同36.5ポイントアップとなり、金額ベースでは、デスクトップが12月から18.1ポイントアップ、ノートが同35.9ポイントアップとなった。2月に「Windows2000」をはじめとする大型商品の市場投入が相次いだことが相乗効果を生み、買い替え、新規需要が活性化した、という背景が考えられる。
図1 PC本体のカテゴリ別販売指数推移(台数ベース)


PC本体の販売台数指数推移をみると、3月はデスクトップが158.7、ノートが178.3となっている(図1)。
図2 PC本体のカテゴリ別販売指数推移(金額ベース)


前月と比較すると、デスクトップは32.9ポイント増、ノートは34.8ポイント増となった。通常、年度末商戦期である3月は、年末商戦期である12月の水準と比較して、販売実績は減少する傾向にあるが、今年に限っては、昨年12月の水準を大きく上回る結果となった(1999年の12月は、デスクトップで143.4、ノートで141.8)。販売金額でも台数と同様、昨年12月の水準を上回っている(図2)。
昨年12月と比較してデスクトップで18.1ポイント増、ノートで35.9ポイント増となっている。前月比では、デスクトップで31.7ポイント増、ノートで34.6ポイント増である。この背景にあるのは、2月後半に大型商品の発売が集中したためだ。2月18日にはマイクロソフトの「Windows2000」が発売され、アップルが「iBook SpecialEdition」を発売、ソニーも2月に「VAIO NOTE」の新製品を投入した。「Windows2000が発売される前は売れ行きに不安があったが、実際発売されてみると、予想外の反響があった。新OSが市場に投入されたことで、PCを買い替えるユーザーや新たにPCを購入する層がこの時期に集中したのではないか」とみるショップの販売担当者は多く、アップルやソニーの新製品の投入がこの時期に重なったことで、市場の拡大に拍車をかけたとみることができるだろう。デスクトップ、ノートを比較すると、台数、金額ともに、ノートの伸びが著しい。特にソニーは、3月のBCNランキング売れ筋ベスト30において、ノートだけで6機種のエントリーを果たしている。
コンピュータの週刊専門紙である「BCN」(BUSINESSコンピュータニュース)を発行する株式会社コンピュータ・ニュース社は、東名阪のパソコン大手販売会社9社(エイデン、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ニノミヤ=50音順)284店舗の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、BCNの市場調査部門であるBCN総研ではPCリテール市場の動向分析を行っています。
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