DVDドライブ標準搭載モデルがデスクトップPCの約45%に拡大
株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研のまとめによると、DVDドライブを標準搭載したデスクトップPCの販売台数シェアが40%を突破したことがわかった。DVD関連ソフトの販売本数シェアも急上昇し、マルチメディア分野で80%に達している。BCNランキングのマルチメディアソフト分野は、画像や音楽データに関連したユーティリティーソフトで構成されている。DVD関連ソフトは、昨年12月の時点でも50%に迫る勢いをみせていたが、2月に入り一気に70%以上に上昇した。DVDビデオソフトのラインアップの充実、デスクトップPCに占めるDVD搭載機の構成比の上昇といった諸条件が相乗効果をもたらした結果とみられる。「インターネット、電子メールの使用などに加え、高品位のDVD視聴環境が構築できるなら、PCへの設備投資はそれほど高価なものではない」とするショップの意見もあり、今後PCでのDVD需要はさらに高まっていくとみられる。
図1 DVD-ROM/RAM、CD-RW搭載デスクトップPC販売台数シェア推移(月次)


図2 マルチメディアソフトにおけるDVD関連ソフトの販売本数シェア推移(月次)


図3 マルチメディアソフト売れ筋トップ10(3月)


インターネット、電子メール需要の拡大でPCの出荷台数は年々増加傾向にある。そのインターネット、電子メールと肩を並べる家庭でのPCの使用用途として、DVDビデオの視聴が脚光を浴びている。
図1はデスクトップPCにおけるDVDとCD-RWドライブ搭載機の販売台数シェア推移である。昨年10月は、DVDドライブ搭載機のシェアは24.4%にとどまっており、依然CD-ROMドライブ搭載モデルが主流だった。しかし、12月には50%を突破し、その後45%前後のシェアを維持し続けている。店頭で販売されているデスクトップPCの2台中1台はDVDドライブ搭載モデルという状況である。
PC上でDVDビデオソフトを快適に動作させるユーティリティーソフトの販売本数シェア推移を示したのが図2である。ビデオ編集ソフトやアニメーションソフトなど、画像や音楽データを扱うソフトで構成されるマルチメディア分野において、2月に70%を突破、3月には81.1%の販売本数シェアを記録した。DVDドライブに添付されているソフトには必要最低限の機能しか備わっていないのが現状で、パン-スキャンやズーム、スクリーンキャプチャーといった DVDならではの機能は、専用のDVDプレーヤーソフトに求めざるをえない。機能面での優位性に加え、実売価格が平均5000円程度と比較的安価であることが要因となり、需要が拡大している。DVDビデオソフトのラインアップも充実してきており、現在ではパソコン専門店のソフト売場にはDVDビデオソフトのコーナーが設置され、デモ展示を行うなど、ショップでも拡販に力を注いでいる。
専用DVDプレーヤーはいまだ高価な商品である。DVD視聴以外の多様な用途を持つPCがDVDプレーヤーの代替商品となっている側面があり、専用プレーヤーが現在のビデオプレーヤーのような普及価格帯となるまで、PC上でのDVD視聴需要は拡大し続けるだろう。
コンピュータの週刊専門紙である「BCN」(BUSINESSコンピュータニュース)を発行する株式会社コンピュータ・ニュース社は、東名阪のパソコン大手販売会社9社(エイデン、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ニノミヤ=50音順)284店舗の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、BCNの市場調査部門であるBCN総研ではPCリテール市場の動向分析を行っています。
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