夏季ボーナス商戦　序盤戦売れ筋PCベスト30発表

夏季ボーナス商戦 序盤戦売れ筋PCベスト30発表

　株式会社BCN（本社：東京都文京区、代表取締役社長　奥田喜久男）の市場調査部門であるBCN総研は、夏季ボーナス商戦の売れ筋PCベスト30を発表した。商戦序盤である5月下旬～6月上旬の週間データによると最も売れているのは、デスクトップではソニーの「VAIO J PCV-J11V5」（シェア5.55％）、ノートではソニーの「VAIO NOTE PCG-SR1/BP」（同6.32％）だった。デスクトップの実勢価格の平均は、16万7570円、ノートでは23万4584円となっている。デスクトップの売れ筋モデルの特徴としてはDVD-ROMドライブ搭載であることがあげられる。

   

　2000年5月29日～6月4日の週間データにおけるデスクトップ、ノート売れ筋ベスト30機種は表1、2の通り。これら売れ筋モデルの平均的なスペックをまとめると以下のようになる。

　デスクトップでは、タワー型（49.2％）が主流で、CPUはPenteium-3 667MHz（38.3％）、標準搭載メモリー容量は64MB（81.0％）、ハードディスク容量は30GB（33.1％）、シャドウマスクCRTを標準装備し（30.9％）、ディスプレイサイズは15インチ（57.6％）、DVD-ROMドライブ標準装備（51.9％）、マイクロソフトオフィス搭載（40.9％）。平均単価は16万7570円だ。

　ノートでは、A4サイズ（71.5％）が主流で、CPUはMobile Celeron 500MHz（47.4％）、標準搭載メモリー容量は64MB（90.5％）、ハードディスク容量は12GB（45.4％）、14.1インチTFT液晶で（43.0％）、CD-ROMドライブを標準搭載（60.5％）、マイクロソフトオフィス搭載（72.2％）、バッテリーの持続時間は2時間前後（46.5％）、3kgの重量（69.0％）、40mm前後の厚さ（43.0％）となった。平均単価は23万4584円。

　以上が夏商戦序盤における売れ筋PCの平均的スペックだが、5月29日～6月4日の週間データにおけるデスクトップ、ノートの売れ筋トップ1に位置する「VAIO J PCV-J11V5」（5.55％）と「VAIO NOTE PCG-SR1/BP」（6.32％）のスペックは若干傾向が異なる。

　「VAIO J PCV-J11V5」の基本スペックは、CPUにCeleron 600MHzを採用、標準メモリー64MB、ハードディスク容量は20GBであり、ディスプレイは15インチアパーチャグリルフラットCRTを標準装備、CD-ROMドライブ搭載で、マイクロソフトオフィスなどの統合ソフトはバンドルされていない。実勢価格は12万8000円だ。

　一方、「VAIO NOTE PCG-SR1/BP」は、B5スリムタイプであり、CPUにMobile Celeron 450MHzを採用、64MBのメモリーを標準搭載し、6GBのハードディスク容量を持つ。ディスプレイは、10.4インチのTFT液晶であり、CD-ROMドライブを標準搭載、マイクロソフトオフィスがバンドルされ、バッテリー持続時間は5時間、重量1.34kg、厚さ23.7mmとなっている。実勢価格は19万8000円である。

　両製品に共通していえることは、まず実売価格が安いことだ。デスクトップでは実勢価格の平均よりも、3万9570円安く、ノートでも3万6584円安い。ベスト30機種の傾向と比較するとスペック的に見劣りすることは確かだが、その分、安価な価格設定をしている。そして、筐体のデザインが他社製機種と比較して評価が高いということもいえる。「VAIO J PCV-J11V5」については、「卵型の丸みを帯びた筐体デザインが特に女性に対して大きな訴求力となっている」とするショップの声は多く、また「VAIO NOTE PCG-SR1/BP」は、「VAIO NOTE 505」と同等の薄型サイズを継承しながら、スペックが強化されており、「様々な機能を盛り込みながら、薄型を実現した。これまでノートに求められてきた要求をほぼ満たしている」（ショップ）。さらに、「VAIO NOTE PCG-SR1/BP」は連続駆動5時間というバッテリーの能力も高く評価されている。