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ホームページ、電子メール減少 画像編集ニーズ拡大

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PCの利用目的調査
ホームページ、電子メール減少、画像編集ニーズ拡大


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、「Webサイトの閲覧」や「電子メール」に集中していたPCの利用目的に変化があらわれ、「画像の編集や加工」や「ホームページの作成」にPCを利用したいと考えるユーザーが増えつつあるとの調査結果を発表した。

 
図1 現在使用しているPCの利用と次回購入予定のPCの利用目的

図1


 インターネット上で370人のPCユーザーにアンケート調査を実施したところ、現在のPCの利用目的で主流を占めたのは「Webサイトの閲覧」(40.0%)であり、「電子メール」(28.9%)であった。回答者の約70%がこの2つの利用目的でPCを活用しており、他の用途ではほとんど利用していないのが現状といえる。

 しかし、新たにPCを購入した場合にどんなことに利用したいかを聞いた結果では、「Webサイトの閲覧」は29.7%に減少、また「電子メール」も21.4%まで減少した。逆に、「画像の編集や加工」(8.7ポイント増)、「ホームページの作成」(5.2ポイント増)、「データ管理」(2.7ポイント増)、「音楽の編集や創作」(1.8ポイント増)、「サーバーとして」(1.6ポイント増)の比率が上昇している。

 日本写真機工業会の発表によると、2000年上半期(1月~6月)のデジタルカメラの出荷台数は398万台、出荷金額で1,716億円を記録。出荷台数では、銀塩カメラの1488万台には及ばないが、出荷金額では、銀塩カメラの1447億円を初めて上回ったという。このデジタルカメラ市場の拡大に加え、プリンタの機能向上などで手軽に高画質の印刷が可能になったことが、「画像の編集や加工」のニーズが高まっている要因といえる。また、「ホームページの作成」に対する需要が増加については、ISDNの普及やCATV接続、IP接続(ISDN常時接続)の登場で家庭でもインターネットへの常時接続が可能になるなどの通信環境の向上が影響していると考えられる。

 これまでPCは「インターネット」をキーワードとして急速に普及し、ユーザーの利用目的も「ホームページの閲覧」や「電子メール」に集中していた。だが、デジタルカメラ、周辺機器の機能アップや通信環境の向上により、PCの利用目的は多様化しはじめている。ユーザーの多様なニーズに応えられる周辺機器の開発、環境整備でPCをより活発に使いこなそうとするユーザーは増加していくものと考えられる。

 
●調査概要
「調査期間」/2000年7月28日~7月31日
「有効回答数」/370人
「性別」/男性75.3% 女性24.7%
「職業」/営業・販売・サービス10.2% 事務職・企画・調査職14.6% 技術・研究職25.1% SE・プログラマー13.5% 教員・講師 4.4% 医師・弁護士1.1% 会社役員1.1 自営業・自由業8.6% 専業主婦8.8% 学生5.2% 無職1.7% その他6.5%
「年齢」/20歳未満1.4% 20歳以上30歳未満21.6% 30歳以上40歳未満45.7% 40歳以上50歳未満27.8% 50歳以上3.5%
 
コンピュータの週刊専門紙である「BCN」(BUSINESSコンピュータニュース)を発行する株式会社コンピュータ・ニュース社は、東名阪のパソコン大手販売会社9社(エイデン、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ニノミヤ=50音順)288店舗の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、BCNの市場調査部門であるBCN総研ではPCリテール市場の動向分析を行っています。

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