CATV回線接続利用者が急増　昨年8月から7.1ポイント増の13.4％

CATV回線接続利用者が急増
昨年8月から7.1ポイント増の13.4％

　株式会社BCN（本社：東京都文京区、代表取締役社長　奥田喜久男）の市場調査部門であるBCN総研の調査によると、ケーブルテレビ（CATV）接続の利用者層が拡大していることが明らかとなった。昨年の調査と比較して、7.1ポイント増の13.4％を占めた。回線回線満足度調査ではCATV回線ユーザーの95.5％が、「非常に満足」、「満足」と回答しており、一般電話回線ユーザーの満足度（25.6％）やISDN回線ユーザーの満足度（51.6％）を大きく上回る結果となった。満足度の大きな要因としては、通信速度の速さ（55.8％）に意見が集中した。また、今回の調査では、NTTのISDN常時接続サービス「IPサービス」の利用者も5.4％あり、新たな接続方法が台頭しはじめていることも明らかとなっている。

 

　現在、家庭で利用しているインターネットの接続回線は、「一般電話」が最も高く48.4％（昨年8月調査時56.6％）、次いで、「ISDN電話」が29.9％（同33.8％）となった（図）。「CATV接続」は昨年8月より7.1ポイント上昇し、13.4％にまで比率を伸ばしている。「CATV接続」ユーザーの満足度は非常に高く、「非常に満足」、「満足」、「どちらともいえない」、「不満」「不満足」の5項目のうち、「非常に満足」と「満足」の合計が95.5％にまで達した。一方で、ユーザーの減少傾向が続いている「一般電話」では、「非常に満足」と「満足」の合計は25.6％、「ISDN電話」では51.6％にとどまっている。このことから、「CATV接続」ユーザーの高い満足度が口コミ効果を生み、ユーザーの拡大に大きく貢献していると考えられる。

　では、「CATV接続」ユーザーはどこに満足度を感じているのだろうか。

　「通信速度の速さ」、「通信料金」、「地理的条件の非制約」、「通信中の回線切断の危険性の少なさ」などの項目で回線の満足度を聞くと、「通信速度の速さ」（55.8％）が最も高い比率を示した。「通信料金」を満足としている回答者は30.2％である。

　利用している接続回線別の移行希望を聞くと、「一般電話」と「ISDN電話」ユーザーを除くすべての接続回線で「CATV接続」への移行希望がトップとなった。各回線別の「CATV接続」への移行希望者の比率は、「専用線接続」ユーザーで33.3％、「IPサービス」ユーザーで27.8％、「CATV接続」ユーザーの現状維持希望が37.8％となっている。

　なお、今回の調査では、NTTのISDN常時接続サービス「IPサービス」の利用者が早くも5.4％に達しており、新たな接続方法が台頭しはじめていることも明らかとなっている。