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デジタルカメラ市場でソニーが2強の一角に急成長

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デジタルカメラ市場でソニーが2強の一角に急成長


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、デジタルカメラ市場において、ソニーが急成長を遂げ、10月の販売台数シェアでトップの富士写真フイルムに迫る18.78%を獲得したことを発表した。デジタルカメラ市場は、これまで富士写真フイルムとオリンパスが2強とされていた。だが、2000年年末商戦に至り、販売台数シェアでソニーがオリンパスを抜き2強の1角を占めるまでになっている。

 
図1 デジタルカメラベンダー販売台数シェア推移(週次・2000年度)

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図2 デジタルカメラベンダー販売台数シェア推移(週次・1999年度)

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 デジタルカメラ市場におけるソニー躍進の立役者は「Cyber-shot DSC-P1」である。総画素数334万画素CCD、光学3倍ズームを搭載、GIF形式のアニメーション撮影機能や動画撮影機能を搭載している。この基本スペック自体には目新しいものはないが、パソコンからiモードへの画像送信サービスへの対応やプレイステーション2への画像の取り込みが可能になったことなど、遊び感覚を前面に押し出した用途提案が消費者にニーズと合致した。

 デジタルカメラ市場では、昨年10月頃から小型・軽量・低価格の製品が台頭し始めた。これらの製品は、使い捨てカメラの感覚で手軽に撮影できることから、デジタルカメラの存在をより消費者の生活に身近なものとし、趣味や遊びでの利用ニーズ拡大に貢献した。「Cyber-shot DSC-P1」の撮影したデータがPCのほかに、iモードとプレイステーション2でも活用できるという特徴は、低価格テジタルカメラが掘り起こした遊び用途の需要をさらに拡大させた。

 その結果、ソニーは、10月3週目以降、デジタルカメラ市場の2強の一翼を担っていたオリンパスに約2倍の差をつけて、富士写真フイルムに次ぐ2位を維持、10月の月次集計では18.78%とトップの富士写真フイルムに1.16ポイント差にまで迫った。11月もこの勢いは衰えず、デジタルカメラ市場でソニーが確固たる地位を築きつつあることは明らかだ。

 
コンピュータの週刊専門紙である「BCN」(BUSINESSコンピュータニュース)を発行する株式会社コンピュータ・ニュース社は、東名阪のパソコン大手販売会社9社(エイデン、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ニノミヤ=50音順)316店舗の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、BCNの市場調査部門であるBCN総研ではPCリテール市場の動向分析を行っています。

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