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12月2週目シャープがPDAベンダーシェアトップに返り咲く

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12月2週目
シャープがPDAベンダーシェアトップに返り咲く


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、シャープの携帯情報端末(PDA)「Zaurus MI-E1」が12月2週目で26.9%のシェアを獲得、トップシェアとなった、と発表した。「Zaurus MI-E1」の好調により、シャープのベンダーシェアも急上昇、12月2週目(12月11日~17日)は33.1%でトップシェアを獲得した。

 
図a PDAの機種別販売台数シェア推移(週次)

図a
 
図b PDAのベンダーシェア推移(週次・台数)

図b


 2000年のPDA市場は大きく揺れた。

 パームコンピューティング、ハンドスプリング、ソニーがPalmOS搭載機を擁してPDA市場を席巻したのは4月~11月にかけて。10月後半からはNTTドコモが「シグマリオン」を発売し、それまでPalmOS搭載機の独壇場だったPDA市場のトップを獲得した。その間、シャープのシェアはじりじりと後退を続けていた。しかし、かつての国産PDAの覇者シャープがこのまま終わる訳がなかった。2000年最後の月に満を持して投入した「Zaurus MI-E1」によって捲土重来を果たしたのである。

 「Zaurus MI-E1」の最大の特徴は、スライド式のキーボードを搭載した点にあるといえよう。本体内部に搭載した電卓計算機のような小型キーボードは、両手で挟み込むように持ち、親指でキーを打つ。ちょうどテレビゲームのコントローラを操作する感じである。キーボードを搭載しながら、掌に収まる携帯性を初めて実現したPDAといえる。その他、カードスロットを2スロット持つ。PHSカードを挿すことで、ワイヤレス通信が可能となる。さらに、MPEG-4動画再生やMP3音楽再生も可能だ。PDAに必須となるスケジュール管理機能その他はすべて搭載している。キーボード搭載、簡単なワイヤレス通信は、いまだ国内の PalmOS搭載機が実現できていない要素だ。

 12月2週目の「Zaurus MI-E1」平均実売価格は4万8800円であり、PDA全体の平均実売価格4万3640円を5000円ほど上回る程度だ。機種別販売台数シェアで、12月2週目にはトップ(26.9%)を獲得、ベンダーシェアでも33.1%でトップシェアに返り咲いた。このままいけば、12月の月間シェアでシャープがトップを獲得するのは確実といえる。シャープの月間トップシェアは、2000年2月以来10カ月ぶりのこととなる。

 
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