ソニーがノートで初の年間トップシェア
株式会社BCN(本社・東京都文京区、社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、2000年暦年(1月~12月)のパソコン店頭市場におけるベンダーシェアを発表した。デスクトップでは、NEC(同22.6%)、ノートではソニー(同24.0%)がトップを獲得した。 99年に比べると、上位モデルのシェアが低下、突出した人気モデルがなくなったことで、総合力に勝る NECと、明確なブランド戦略でラインナップの増強を図ったソニーが優位性を発揮したといえよう。
図a デスクトップの2000年暦年ベンダーシェア(台数)


図b ノートの2000年暦年ベンダーシェア(台数)


図c パソコン総合の2000年暦年ベンダーシェア(台数)


デスクトップとノートを合わせたパソコン総合ベンダーシェアでは、NECが22.4%を獲得、総合力でトップを維持した。2位には18.4%でソニーが昨年の4位から躍進。ノートに加えてデスクトップでもVAIOシリーズのラインナップを拡充したことが原動力となった。一方、昨年2位であったアップルは、前年比6.5ポイント減の15.4%で3位に後退。機種別ランキングでデスクトップ、ノートともトップを占めたが、99年のiMacブーム時のような爆発的な需要の伸びはみられなかった。その他では、低価格戦略で話題を集めたSOTECが昨年と同じ5位ながら前年比3.1ポイント増の9.1%までシェアを伸ばしている。
デスクトップ単独のベンダーシェアでは、NECがトップに復帰した。液晶ディスプレイセットモデルに的を絞った製品戦略が功を奏した。また、低下価格デスクトップを主力とするSOTECは、15.0%で初の3強に食い込んだ。
ノート単独のベンダーシェアでは、ソニーがNECに競り勝ち、24.0%で初の年間トップシェアを獲得。富士通は、99年に引き続いて3位を堅持した。
2000年のパソコン店頭市場で特徴的だったのは、ノートの販売がデスクトップに迫る勢いで伸びた点である。販売構成比率(台数)で、ノートが48.1%、デスクトップが51.9%と、両者が拮抗する結果となった。消費者の「省スペース指向」「持ち運びニーズ」の高まりに支えられ、2001年はノートとデスクトップの逆転も見込める情勢である。
なお、コンピュータ・ニュース社では、1月30日にパソコン関連商品65品目の年間No.1ベンダーを正式発表する。あわせて対象企業を表彰する「BCN Award 2001」を青山ダイアモンドホールで開催する。
コンピュータの週刊専門紙である「BCN」(BUSINESSコンピュータニュース)を発行する株式会社コンピュータ・ニュース社(本社・東京都文京区、社長奥田喜久男)は、東名阪のパソコン大手販売会社13社(エイデン、大塚商会=αランド、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、上新電機、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ビックパソコン館、ニノミヤ、ワンダーコーポレーション=50音順)541店舗の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、BCNの市場調査部門であるBCN総研ではPCリテール市場の動向分析を行っています。
[お知らせ]
2001年1月1日より、パソコン実売POSデータベース「BCN MarketView」の情報提供会社を現在の9社318店舗から、13社541店舗に拡大しました。これにより、パソコン本体ベースで見た当データベースのカバー率は、国内パソコン店頭市場全体の約32-35%に達する見込みです。
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2001年1月1日より、パソコン実売POSデータベース「BCN MarketView」の情報提供会社を現在の9社318店舗から、13社541店舗に拡大しました。これにより、パソコン本体ベースで見た当データベースのカバー率は、国内パソコン店頭市場全体の約32-35%に達する見込みです。
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