インターネット利用の進化で49.6%が接続環境の改善求む
株式会社BCN(本社・東京都文京区、社長奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、2001年のPC環境の改善意欲についてホームページ上でアンケートを行った。その結果、「インターネット接続回線の改善」(49.6%)が最も高く、さらに希望の接続回線としては「ADSL」(28.9%)が最も高い支持を集めた(図1、2)。同時に行った調査によると、ユーザーのPC利用意欲は「インターネット活用」から「ホームページの作成、運用」に移行していることが明らかになっている(図3)。ユーザーのインターネット利用の進化が接続環境の改善意欲へとつながっていると思われる。
図1 2001年のPC環境改善意欲


図2 希望する接続回線


PC市場が拡大し、ユーザーニーズが多様化するなか、2001年にPC環境をどのように改善したいかについて聞いたところ、「インターネット接続回線の改善」が49.6%と、ほぼ半数のユーザーが接続回線について再考していることが明らかとなった(図1)。この回答者に希望の接続回線について聞いたところ、「ADSL」が28.9%と最も高い支持を集めた(図2)。ADSLの通信速度は最大1.5メガ(1メガは100万)ビットとISDNの20倍以上であり、既存の電話線を利用できることから人気が集まったと思われる。
図3 ユーザーの2000年のPC利用状況と2001年のPC利用意欲


同時に行った調査の結果、2000年におけるPCの利用状況については「インターネットの活用」との回答が72.0%と最も多かったが、2001年の PCの利用意欲については、様々な分野に回答が分散するなか、「ホームページの作成、運用」が昨年の3.4%から大きく伸び、21.9%と最も多い比率を占めた(図3)。インターネット利用に慣れたユーザーが次の段階へ進もうとすることで、「高速化」、「低額化」、「つながりやすさ」など、より使いやすい接続環境を強く求める姿が浮き彫りになった。
ADSLは最近、テレビのコマーシャルでも宣伝が始まったほか、店頭にデモンストレーション機が設置されるなど、さらに認知度が上がっていると思われる。料金や通信速度で各社の競争は激化しており、2001年はADSLが通信回線の台風の目になる可能性が高い。
コンピュータの週刊専門紙である「BCN」(BUSINESSコンピュータニュース)を発行する株式会社コンピュータ・ニュース社(本社・東京都文京区、社長奥田喜久男)は、東名阪のパソコン大手販売会社13社(エイデン、大塚商会=αランド、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、上新電機、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ビックパソコン館、ニノミヤ、ワンダーコーポレーション=50音順)565店舗の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、BCNの市場調査部門であるBCN総研ではPCリテール市場の動向分析を行っています。
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