「一太郎11」、好調な滑り出し
新規ユーザーの取り込みで前作を上回る実績を記録
株式会社BCN(本社・東京都文京区、社長奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研の調べで、「一太郎11」が発売から10日間の販売で旧バージョンに比べて52.0%増と好調な実績を示していることがわかった。ワープロ・エディタソフト全体に占めるシェアでも発売第1週目に94.2%を記録、旧バージョンを上回る人気を得ている(図1)。
「アップグレード版」が売れ筋の中心だが、他社製品のユーザーなどを対象にした「キャンペーン版」の人気が高く、新規ユーザーが販売を押し上げているといえる(図2、図3)。
図1 ワープロ・エディタソフト全体に対するシェア推移


「一太郎11」は、「インターネットとの融合」、「さらなる操作性の洗練」、「日本語環境の充実」を謳い文句に、もりだくさんの機能が新たな購買層の取り込みに成功している。
BCNランキングによると、2月9日の発売から10日間の販売本数が旧バージョンに比べて52.0%の大幅増となっている。ワープロ・エディタソフトにおける「一太郎11」のシェアは、発売第1週目に94.2%を記録した(図1)。
図2 「一太郎11」販売内訳


図3 「一太郎10」販売内訳


内訳は、「バージョンアップ版」が58.0%と半数以上を占めるものの、他社製品のユーザーなどを対象とした「キャンペーン版」が旧バージョンに比べて16.7ポイント増の21.8%と大きく伸びた(図2、図3)。「キャンペーン版」の実売価格(BCNランキング調べ)が前回の10,700円から8,400円に下がったことも一因と思われるが、Wordユーザーなどの取り込みにも成功している。
新たな付加機能として注目されるのは、インターネット上に自分の専用ディスクスペースを50MB無償で利用できる「インターネットディスク」という機能。アプリケーションソフトでは初のサービスだが、ショップでは「インターネットディスクの利用メリットは未知数」との声もあり、今後この機能がどのように活用されるのかが注目される。
また、定評のある「ATOK」もバージョンアップし、日本語変換の機能も向上した。「ATOK」の魅力も「一太郎」の人気を支えている。
最近のビジネスソフト市場は、遊び感覚で楽しめるソフトやセキュリティソフトが市場を賑やかしていたが、「一太郎11」はそれらを凌駕、久々の大型ヒット商品となった。
コンピュータの週刊専門紙である「BCN」(BUSINESSコンピュータニュース)を発行する株式会社コンピュータ・ニュース社(本社・東京都文京区、社長奥田喜久男)は、東名阪のパソコン大手販売会社13社(エイデン、大塚商会=αランド、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、上新電機、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ビックパソコン館、ニノミヤ、ワンダーコーポレーション=50音順)565店舗の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、BCNの市場調査部門であるBCN総研ではPCリテール市場の動向分析を行っています。
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