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2001年のデジカメ市場は富士フイルムがトップベンダーに

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2001年第1四半期のデジカメ市場は
富士写真フイルムがトップベンダーに


 コンピュータ・ニュース社(本社・東京都文京区、社長・奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、BCNランキングにより集計した2001年第1四半期(1月~3月)のデジタルカメラ(以下デジカメ)の売れ筋トップ10とベンダーシェアを発表した。
 多機種がひしめく2001年第1四半期のデジカメ市場で、売れ筋ナンバーワンとなったのは、ソニーの「Cyber-shot(DSC-P1)」であった。ベンダーシェアでは富士写真フイルムがカメラ専業メーカーの強さをみせて、トップを制した。

 
表1 2001年第1四半期のデジカメ売れ筋トップ10

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 2001年第1四半期のデジカメ市場をリードしたのは、ソニーの「Cyber-shot(DSC-P1)」だった。2000年10月の発売ながら、BCNランキングの四半期集計では、8.2%のシェアを獲得、売れ筋ナンバーワンとなった。同製品は、「iモード」に画像を送信できる「i-Jump」サービスに対応したことに加えて、「PlayStation2」に画像を取り込める「ピクチャーパラダイス」機能を搭載、PC以外の製品との連携を強化した点が消費者の人気を獲得した要因とみられる。「Cyber-shot」とBCNランキングの上位を争ったのは、カシオ計算機の「LV-10」、キヤノンの「IXY DIGITAL」で、3製品のシェア差は1ポイントを切る僅差となった(表1)。

 
図1 2001年第1四半期のデジカメベンダーシェア

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 第2位の「LV-10」は、デジカメ市場では老舗的存在であるカシオ計算機が出した実勢価格1万円以下の低価格デジカメである。低価格デジカメは安定した需要を獲得しており、第1四半期のデジカメ市場で1万円以下のデジカメは2割を占めている。第3位となった「IXY DIGITAL」は、2000年5月の発売ながら、根強い人気を維持している。2000年の年末商戦ではいまひとつ伸びなかったが、1月下旬に実勢価格が5万円を切ったことで、再びランキングの上位に踊り出た。

 競合が激しいデジカメ市場でトップベンダーとなったのは、富士写真フイルムである(図1)。2位のソニーに9.3ポイントの差をつけている。富士写真フイルムの製品は、トップ3には入らなかったものの、トップ10には4製品が名を連ねている。幅の広い製品展開が強みとなった。3月には人気商品である「FinePix4700Z」、「FinePix40i」の高画質技術をさらに進化させた「FinePix6800Z」など新製品が発表され、商品バリエーションがさらに広がった。今後も安定した強さをみせるとみられる。

 
コンピュータの週刊専門紙である「BCN」(BUSINESSコンピュータニュース)を発行する株式会社BCN(本社・東京都文京区、社長奥田喜久男)は、東名阪のパソコン大手販売会社13社(エイデン、大塚商会=αランド、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、上新電機、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ビックパソコン館、ニノミヤ、ワンダーコーポレーション=50音順)562店舗(2001年4月1日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、BCNの市場調査部門であるBCN総研ではPCリテール市場の動向分析を行っています。

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