ノートの売れ筋に変化、スリムノートの販売が急上昇
株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研の調べによると、ノートPCの店頭市場において、スリムノートのシェアが急伸し、6月の販売構成比率で33.8%に達していることがわかった。軽量化と低消費電力化で長時間の利用ができるようになり、ユーザーのモバイルニーズに耐えうるレベルになったことが大きな要因とみられる。コンパクトノートやモバイルに対する関心は高まってきており、今後スリムノートの販売はさらに伸びると予想される。
図1 ノートPCのタイプ別販売構成比率推移
昨年までは「A4型」のオールインワンノートが主流となっていたが、今春以降コンパクトなスリムモデルの販売が伸びはじめた。とくに「A4スリム型」の人気が高まっている。ノートPCのタイプ別販売構成比率をみると、2001年1月に9.8%だった「A4スリム型」の比率は、6月に18.5%とほぼ2倍近くに伸びた(図1)。この起爆剤となったのが、5月に発売されたアップルの「iBook」である。
同様に「B5スリム型」も、9.6%から15.3%に構成比率を伸ばしている。売れ筋の中心となっているのが、6月に発売されたソニーの「505Rシリーズ」。本体を持ち運ぶ際には、CD-RW/DVD-ROM一体型ドライブや豊富な入出力端子群を装備したドッキングステーションを切り離すことで、モバイルに適した軽量コンパクト化を図れるのが特色。
メーカーがこうしたスリムノートに力を入れているのは、コンパクトなノートPCでも、家庭内で簡単にネットワークに接続できる無線LANの普及を見越しているため。今年の後半からは、周辺機器やデジタル家電ともワイヤレスの接続が可能なBlueTooth搭載型のノートPCが本格的に登場するため、持ち運びに優れるスリムノートの需要はさらに伸びるものと期待される。
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社13社(エイデン、大塚商会=αランド、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、上新電機、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ビックピーカン、ニノミヤ、ワンダーコーポレーション=50音順)562店舗(2001年4月1日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています(毎月第2、第4金曜日の発行となります)。
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