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ブロードバンドの普及でルータ市場が急拡大

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ブロードバンドの普及でルータ市場が急拡大


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研の調べによると、ブロードバンドの普及でルータ市場が大きく拡大しており、9月の販売が台数ベースで前年同月比269.5%に達していることが明らかになった。総務省の発表によると、2001年8月末に東西NTTを合わせたADSL加入者は累計で50万人を越えた。ブロードバンドの普及とともに、ルータ市場は今後も大きく拡大していくだろう。

 
図1 ルータのBCN販売動向

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図2 ルータのタイプ別販売構成比率

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 低迷が続くPC市場の中で、ルータ市場が大きく伸長している。ルータの販売は2001年4月から前年同月比で2倍以上の伸びを続けており、9月に入ってからも台数ベースで169.5%増を記録、勢いに衰えはみえない(図1)。現在、販売の中心となっているのが「ブロードバンドルータ」である。9月には、販売構成比率で83.5%を占めるまでになっている。主力は、「ダイアルアップルータ」から「ブロードバンドルータ」に完全にシフトした(図2)。

 
図3 有線・無線別販売構成比率

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 ルータ市場の最近の動きとしては、低価格有線モデルと無線モデルの二極化傾向があげられる。低価格有線モデルでは1万円前後の製品に人気が集まっている。一方で、無線LAN機能付きルータの人気も拡大傾向にある。9月の販売構成比率でみると、有線モデルが7割、無線モデルが3割の比率となっている(図3)。

 NTT東西と他のDSL事業者を合わせたADSL加入者数は、推定で80万人を越えているといわれ、現在も毎月10万人以上の増加を続けている。今後もブロードバンドの普及とともに、ルータの需要はますます増えてくるとみられる。また、複数のPCでブロードバンドを共有するため、家庭内 LANを構築する動きも出始めていることから、それを受けた「HUB」、「LANカード」などのルータ関連機器市場も好調な販売を示している。

 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社13社(エイデン、大塚商会=αランド、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、上新電機、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ニノミヤ、ビックピーカン、ワンダーコーポレーション=50音順)567店舗(2001年9月30日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています(毎月第2、第4金曜日の発行となります)。

株式会社BCN
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本件に関するお問い合わせは下記にお願いします。
株式会社BCN  北村 憲正
 
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