プレスリリース

2001年第3四半期(7~9月)のPC店頭販売、前年同期を二桁下回る

プレスリリースPDF版

2001年第3四半期(7~9月)のPC店頭販売、前年同期を二桁下回る


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、2001年第3四半期の国内店頭市場におけるPCの販売台数は、前年同期比12.5%減の112万台であったと発表した。Windows XP発売前で買い控えの影響が大きく、夏季商戦が不調に終わった影響が色濃くあらわれた。2001年第4四半期は、Windows XP搭載PCの発売、ADSL接続の普及などが牽引役となり市況はやや回復するものの、前年同期比7.2%減の141万台となる見通しだ。

 
図1 PCの四半期別総販売台数・金額(国内店頭市場)

図1


 国内店頭市場における2001年第3四半期(7月~9月)のPCの販売台数は、前年同期比12.5%減の112万台となった。一方、金額ベースでは、16.9%減の2,039億円となり台数、金額ともに二桁減と市場が大きく落ち込んだ(図1)。

 第3四半期のPC販売が奮わなかった要因としては、11月にWindows XP発売を控えていることで、買い控えの影響が顕著にあらわれていたことが挙げられる。これについてショップでは「Windows XPの発売を控えていることで、今年の夏季商戦は散々な結果に終わった」、また、「PC本体よりも、デジカメやパーツなどに客が流れていた」との声もあった。ショップだけでなく、大手PCメーカーのPC出荷台数の下方修正や大規模なリストラ計画の発表など、業界全体に漂うマインドの低下も第3四半期の低迷要因といえよう。

 2001年第4四半期は、Windows XPの発売で需要が回復することに加えて、ADSL効果で市場はやや上向くと考えられる。だが、経済状況は依然として悪く、年末に向けた個人消費の低迷が懸念される。そのため、前年同期比の実績をやや下回る7.2%減の141万台、金額ベースでも8.1%減の2,616億円にとどまる見通しだ。

 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社13社(エイデン、大塚商会=αランド、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、上新電機、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ニノミヤ、ビックピーカン、ワンダーコーポレーション=50音順)567店舗(2001年9月30日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています(毎月第2、第4金曜日の発行となります)。

株式会社BCN
113-0033 東京都文京区本郷3-18-14 本郷ダイヤビル6F
TEL 03-4236-5200   FAX 03-3818-3006

本件に関するお問い合わせは下記にお願いします。
株式会社BCN  北村 憲正
 
これまでに配信したリリース一覧はこちら
プレスリリース一覧