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夏のゲーム専用機市場 PS2の新色モデル投入が奏功

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夏のゲーム専用機市場
PS2の新色モデル投入が奏功


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から、ゲーム専用機市場の販売動向を集計した。その結果、SCEの「PlayStation2」3モデルがランキング上位を独占し、合計シェアは57%となった。PS2は専用ソフトの販売も好調で、任天堂「ゲームキューブ」とマイクロソフト「Xbox」との優劣はますます鮮明になっている。

 
表1 8月第3週(8月12日~18日)ゲーム専用機機種別ランキング

表1
 
図1 PS2ハードおよびPS2専用ソフトの対前年比推移

図1


 BCNランキングによると、2002年8月第3週(8月12日~8月18日)のゲーム専用機市場において、SCEの「PlayStation2」(以下 PS2)3モデルがランキング上位を独占し(表1)、合計シェアは57%となった。PS2の販売台数は前年比でマイナス基調が続いているが、相次ぐ新色モデルの投入で、減少幅はじわじわと縮小方向に向かっている(図1)。また、PS2専用ソフトは対前年比160%(8月第3週、台数ベース)と好調で、この数週間の動きをみても、昨年にメガヒット作の「ファイナルファンタジー10」が発売された7月第3、4週の落ち込みを除けば、前年を大きく上回る実績で推移している。

 
図2 対応機種別ソフト 最新トップ20タイトルの発売時期別構成比(8月第3週)

図2


 一方、据え置き型のゲーム機としてはPS2に大きく水をあけられた格好となった任天堂「ゲームキューブ」とマイクロソフト「Xbox」だが、ハードの販売実績とともに、専用ソフトの販売も深刻な状況を示している。特に、「Xbox」対応ソフトのランキングでは、「DEAD OR ALIVE 3」など2002年1~3月期に発売されたソフトが未だに上位を占めており、最新有力タイトルの不足感は否めない(図2)。

 この様な状況下、オンラインゲーム・サービスに向けた各社の動きに注目が集まっている。先行するSCEに続き、今秋から任天堂、マイクロソフトでも開始が予定されており、ハード、ソフトに加え、オンライン市場での新たな競争が活発化するものと予想される。オンラインサービスの形態は各社で異なるが、「仕組み」や価格以上に、コンテンツの「質」が重要なポイントであることは、これまでの結果をみても明らかであろう。

 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社16社(エイデン、大塚商会=αランド、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、T・ZONE.、デンコードー、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックピーカン、ラオックス、ワンダーコーポレーション=50音順)733店舗(2002年07月01日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています(毎月第2、第4金曜日の発行となります)。

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