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じわり広がるインクジェット複合機のシェア 年賀状商戦が正念場に

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じわり広がるインクジェット複合機のシェア
~シェア維持・拡大は、年賀状商戦が正念場に


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から、インクジェット店頭市場(プリンタ&複合機)の販売動向をまとめた。11月第2週(11月11日~17日)の機種別ランキングでは、日本HPの「hp psc 2150」が8位にランクインし、6週続けてトップ10入りとなった。インクジェット市場における複合機の台数シェアは、冬モデルへの移行を境に若干増加し、1割程度で推移してきている。年末にかけてプリンタ需要が高まっていく中で、堅調な複合機需要を維持そして拡大するためには、本格化する「年賀状商戦」で、年賀状作りにおける複合機のメリットをきちんと訴求できるかが鍵といえる。

 
表1 11月第2週(11月11日~17日)のインクジェット(プリンタ+複合機)のランキング
8、11、12位は複合機


表1


 11月第2週(11月11日~17日)のインクジェット店頭市場(プリンタ&複合機)における複合機の販売状況をみると、日本HP「hp psc 2150」が、前週に続き8位にランクインした(表1)。それに加え、エプソン「CC-570L」が11位、キヤノン「PIXUS MP10」が12位と、トップ10入りが可能なランクに位置している。また、「hp psc 2150」は、10月第2週(10月7日~13日)以後、6週続けてトップ10入りを果たしており、複合機需要は着実なものとなりつつある。

 
図1 インクジェット市場の店頭販売指数(台数)と構成比の推移
9月第1週(9月2日~8日)の販売台数を100とした指数。数値は構成比を示す


図1


 インクジェット市場における複合機の台数シェア推移をみると、冬モデルが登場しはじめた10月第1週(9月30日~10月6日)を境に、3~4ポイント程シェアが増え、以後10%前後で推移してきている(図1)。また、金額シェアは、商品価格がプリンタより高いので、台数シェアよりやや高い14%前後を占めている。

 11月に入りプリンタ需要は、徐々に高まってきている。これから「年賀状商戦」に向けて、需要は一段と強まっていく。台数ベースのシェアでは1割ながら、堅調に推移してきている複合機需要を維持そして拡大するためには、年賀状作りにおける複合機のメリットをきちんと訴求できるかが鍵といえる。

 
図2 主要製品のポジション(11月第2週データ)
円の大きさは相対的な販売数量を示す


図2


 ところで、インクジェットの売れ筋製品を、印刷解像度と平均単価でマッピングすると、一連の複合機は、ダイレクトプリントモデルと同じようなエリアに位置する(図2)。最新のスタンダードクラスのプリントエンジン、カードスロットを搭載し、使い勝手に一工夫あれば、ダイレクトプリンタモデルに対するニーズも吸引できると思われる。

 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社16社(エイデン、大塚商会=αランド、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、T・ZONE.、デンコードー、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックピーカン、ラオックス、ワンダーコーポレーション=50音順)729店舗(2002年10月01日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています(毎月第2、第4金曜日の発行となります)。

株式会社BCN
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