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成長持続が期待できるPCカメラ市場

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成長持続が期待できるPCカメラ市場


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から、PCカメラ店頭市場の販売動向をまとめた。昨年低迷していた市場は第4四半期から拡大に転じ、今年に入ってからは、前年同期2倍以上の伸びで推移してきている。また、Web上で行ったアンケート調査では、PCカメラをビジュアルコミュニケーションツールとして捉えており、「第三の眼」としての楽しみ方を提案することで新たな需要を掘り起こせると思われる。

 
図1 PCカメラ店頭市場の販売台数推移
(四半期別、2001Q1の販売台数を100とした指数)


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表1 12月第3週(12月16日~22日)のPCカメラのランキング

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■PCカメラの店頭市場動向

 2001年のPCカメラ店頭市場は全般的に低迷状況にあったが、11月にロジクールの「Qcam」シリーズが登場したことにより、第4四半期には拡大に転じた。2002年に入ってからは、前年同期2倍以上の伸びで推移してきており、02年第3四半期の市場規模は、01年第1四半期の3倍に達した(図1)。02年第4四半期も、第3四半期と同水準の販売数を維持している。

 02年後半には、ロジクール、日立マクセル、エレコム、IOデータ機器、クリエイティブメディアの各ベンダーから新製品が投入されていることから、市場は引き続き活況を呈するものとみられる。

 12月第3週(12月16日~22日)のBCNランキングをみると、トップ10のうちロジクール製品5機種がランクインしており(表1)、ベンダーシェアでも、ロジクールが台数ベースで46%、金額ベースでは53%を占めるにまで至っている。

 
図2 PCカメラへの興味度と用途(希望用途)(webアンケート・複数回答)

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■Webアンケート結果:調査期間12月18日~24日

 それでは、PCカメラはどのような目的で使われているのか。BCN総研では、12月にWebアンケートを行い、PCカメラの所有・利用状況を探った。その結果、「PCカメラを使用している」比率は5%であったが、「購入を予定している」「興味がある」をあわせた関心層は4割であった(図2)。

 PCカメラの用途(非保有者には希望用途)については、PCカメラ保有非保有とも、似たような傾向を示しており、「ビデオチャット」がともに6割程度と一番高くなっている。ユーザーは、PCカメラをビジュアル・コミュニケーションツールとして捉えているようである。

 PCカメラの店頭市場規模(台数)は、デジタルカメラの1割弱と小さい(02年11月データ)。が、携帯電話端末で顕著なように、画像や映像のビジュアルを伴ったコミュニケーションが日常となってきており、そのツールにも熱い視線が集まっている。PCカメラも、利用者またはそのコミュニケーション相手の「第三の眼」としての楽しみ方を提案することで、新たな需要を掘り起こせると思われる。

 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社16社(エイデン、大塚商会=αランド、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、T・ZONE.、デンコードー、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックピーカン、ラオックス、ワンダーコーポレーション=50音順)729店舗(2002年10月01日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています(毎月第2、第4金曜日の発行となります)。

株式会社BCN
113-0033 東京都文京区本郷3-18-14 本郷ダイヤビル6F
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本件に関するお問い合わせは下記にお願いします。
株式会社BCN  高溝 靖規
 
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