2003年のPC関連意向調査　記録ニーズの高まりが顕著に

2003年のPC関連意向調査
記録ニーズの高まりが顕著に

　株式会社BCN（本社：東京都文京区、代表取締役　奥田喜久男）の市場調査部門であるBCN総研は、PCの利用状況と2003年の意向に関するWebアンケートを行った。その結果、回答者の7割強が2003年にPCや周辺機器の購入意向を示しており、購入予定の製品としては「デジタルカメラ」と「記録型DVD」が上位にあがった。

　また、PCの使い方では、デジタルカメラに関連した用途でPCユーザーの利用意向が高まっていることがわかった。ユーザーが扱うデータの種類は、画像、動画や音楽などと多様化し、ファイルサイズや数も増大している。今年は、「記録」に対するニーズが一層強まっていくものと予想される。

   

　BCN総研がWeb上で行ったアンケート調査によると、2003年にPCおよび周辺機器の「購入予定がある」としたユーザーは、回答者全体の76.4％。製品カテゴリーでは、「デジタルカメラ」（20.9％）と「記録型DVD」（20.3％）の購入意向が同2割を超え、上位にあがった（図1）。「デジタルカメラ」は、PC利用歴が短い層で購入意向が高く（「3年未満」層で28.7％）、「記録型DVD」については、利用歴の長い層で購入意向が高い（「10年以上」層で29.7％）といった傾向がみられる（表1）。

 

　なお、PCの利用状況と2003年の利用意欲を比較すると、デジタルカメラに関連した用途で、PCユーザーの利用意欲が高まっていることがわかった。「デジカメの画像の保存」、「デジカメの画像の加工」の利用意欲率が6割前後と高く、現状の利用率を上回っている（図2）。他にも、利用意欲率は半数に至らなかったものの、「音楽CDの編集・作成」、「DVD、音楽鑑賞」、「ホームページの作成・運用」、「動画の編集・加工」などマルチメディア関連の用途が、現状と比べポイントが大きく増加した。

　デジタルカメラの普及に伴い、PCによる静止画の保存や編集が定着をみせ始め、さらにはマルチメディア関連の用途も浸透ししつつある。ユーザーが扱うデータの種類は、画像、動画や音楽などと多様化し、ファイルサイズや数も増大しており、「記録」に対するニーズは今後一層強まっていくものと予想される。