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デスクトップ市場の販売動向 記録型DVD搭載機が5割超える

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記録型DVD搭載機が5割超える
~デスクトップ市場の販売動向~


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から、デスクトップPCの販売動向を集計した。その結果、記録型DVD搭載モデルの販売構成比率が上昇し、2003年5月では半数を超える56.5%まで拡大した。デスクトップPCの機能や性能がAV領域に向けて進化したことで、デジタル家電に流れつつあるユーザーをPCに取り込むことが、市場回復の鍵になるとみられる。

 
図1 デスクトップPCの搭載ドライブ別構成比推移(月次)

図1
 
図2 記録型DVD搭載デスクトップPCの対応メディア別販売構成比(2003年5月)

図2


 デスクトップPC店頭販売において記録型DVDドライブ搭載モデルが占める比率は、2003年春モデルが出揃った2月に4割台まで上昇し、「CD-RW+DVD-ROM」搭載モデルをやや上回った(図1)。2003年夏モデルでは、全てのデスクトップPCで標準搭載したソニーをはじめ、各社の新製品の多くが記録型DVDドライブを標準搭載している。この結果、記録型DVD搭載モデルの販売構成比は56.5%まで拡大し、これまで市場の中核を占めていた「CD-RW+DVD-ROM」搭載機の販売構成比率は38.7%まで縮小した。記録型DVD搭載モデルの対応メディア別販売構成比率(2003年5月)をみると、「DVD-R/RW+CD-RW」が最も多く57.1%。次に「DVD-RAM+DVD-R/RW+CD-RW」が22.5%を占めている(図2)。

 
表1 デスクトップPCの機種別月間ランキング(2003年5月)

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 2003年5月の機種別ランキングでは、記録型DVD搭載モデルのNEC「VALUESTAR L VL550/5D」が2位、富士通「FMV-DESKPOWER FMVCE22D」が3位にランクインした(表1)。夏モデルが本格的に立ち上がる 6月には、記録型DVD搭載モデルが上位を独占すると見込まれる。

 記録型DVD搭載モデルがデスクトップPCの主力になったことで、PCはAV色の強い製品になったといえる。その一方で家電製品のデジタル化が進み、家庭におけるメインデジタル機器の覇権争いは今後ますます混沌とした状況になるものと予想される。記録型DVDを搭載したことで、デジタル家電に流れつつあるユーザーをPCに取り込むことができるかが市場回復の大きな鍵になるといえるだろう。

 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社14社(エイデン、大塚商会、グッドウィル、コンプ100満ボルト、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、T・ZONE.、デンコードー、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックカメラ、ラオックス=50音順)688店舗(2003年5月現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています。

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