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デジタルカメラ店頭市場の販売動向 「EOS Kiss Digital」が好調な売れ行き

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デジタルカメラ店頭市場の販売動向
レンズ交換式一眼レフ「EOS Kiss Digital」が好調な売れ行き


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から、デジタルカメラ店頭市場の販売動向をまとめた。その結果、2003年9月第3週(9月15日~21日)において、機種別の台数ベースでは初登場で16位にランクインしたキヤノン「EOS Kiss Digital レンズキット」(9月20日発売)が、金額ベースではトップとなる7.0%を占めた。ベンダーシェアは、台数ベースでは上位5社が10%台にひしめく激しい争いながらも、金額ベースではキヤノンのみが2割の大台を越える24.2%で突出した。

 
表1 デジタルカメラ店頭市場の機種別販売台数ランキング

表1
 
図1 デジタルカメラ店頭市場のベンダー別販売台数シェア推移

図1


 2003年9月第3週(9月15日~21日)におけるデジタルカメラ店頭市場の機種別販売ランキングは、キヤノン「IXY DIGITAL 400」が台数ベースで7週連続となるトップを獲得した(表1)。ベンダーシェアはソニーが8週連続のトップを獲得したが、上位5社が10%台にひしめく激しい争いが続いている(図1)。

 
図2 デジタルカメラ店頭市場のベンダー別販売金額シェア推移

図2


 一方、金額ベースで市場の動きをみると、機種別にはキヤノン「EOS Kiss Digital レンズキット」(9月20日発売)が7.0%のシェアでトップとなった(台数ベースでは16位)。これにより、金額ベースでのベンダーシェアは、キヤノンのみが2割の大台を越える24.2%で突出(図2)。2位ソニーとの差を広げた。

 「EOS Kiss Digital レンズキット」の平均販売価格は13万5千円前後。レンズ交換式の一眼レフに属するモデルとしては初心者向けと位置付けられ、最も低い価格となる。しかし、現在のデジタルカメラの主流モデルに比べ3~4倍となる価格は、金額面におけるデジタルカメラ市場全体へのインパクトが大きい。
 レンズ交換式の一眼レフデジタルカメラが市場全体に占める割合は、9月第2週(9月8日~14日)は台数ベースでは1.0%、金額ベースでは4.3%であったが、「EOS Kiss Digital」の発売となった9月第3週は台数ベースでは3.1%、金額ベースでは11.0%まで跳ね上がっている。

 デジタルカメラ市場は、これまで新規購入者層の拡大を背景として売れ行きが伸長していたが、今後は買い替え・買い増し層が需要の中心となる兆しが見え始めている。また、携帯電話のカメラ機能の高画素化がデジタルカメラ市場へ与える影響も少なくないとの見方もある。
 このような状況のなかで、デジタルカメラメーカーが新たな需要の喚起やカメラ付き携帯電話との棲み分けを図るべく、レンズ交換式一眼レフの普及モデルを投入する動きは必然とみられる。今後は、同タイプのモデルが販売台数でも市場に影響を与え、ユーザー層を更に広げることができるのかが大きな課題として注目されよう。
デジタルカメラ市場は、次なるステージへと着実に足を踏み入れたといえる。

 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社14社(エイデン、大塚商会、グッドウィル、コンプ100満ボルト、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、T・ZONE.、デンコードー、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックカメラ、ラオックス=50音順)685店舗(2003年8月現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています。

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