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複合プリンタの存在感高まる プリンタ市場で販売構成比が2割超に

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複合プリンタの存在感高まる
プリンタ市場で販売構成比が2割超に


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から、プリンタ店頭市場の販売データを集計した。その結果、2003年春商戦以降、複合プリンタ(注)市場は台数・金額ベースともに前年比200~300%で推移。プリンタ市場の販売構成比でも2割を超えたことが明らかとなった。
 11月第1週(11月3日~9日)のBCNランキングでは、エプソンの「Colorio(PM-A850)」がプリンタ市場全体でトップシェアを獲得。2週連続でのトップシェア獲得となった。
 複合プリンタは、プリンタ機能が向上し、単機能のインクジェットプリンタと比べても遜色がなくなったことや、テレビCMによる認知度の向上が需要増につながっていると思われる。
 プリンタの最大需要期を迎える今年の年末商戦では、複合プリンタが台風の目となる様相をみせている。
 
(注)スキャナ、コピー、FAXなどの機能が搭載されているプリンタ
 
図1 インクジェットプリンタ・複合プリンタの前年同期比推移

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 2003年春商戦以降、複合プリンタ市場が拡大し続けている。
 前年同月比推移をみると、インクジェットプリンタが台数・金額ともに90%程度と前年比を下回る水準で推移しているのに対し、複合プリンタは200~300%で推移している(図1)。

 
図2 プリンタ市場の販売構成比推移(台数)

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 2002年第1四半期では複合プリンタの販売構成比は6.5%。第4四半期でも9.7%とプリンタ市場全体からみると、複合プリンタは小さな市場であった(図2)。だが2003年に入ると販売構成比は急速に伸び、第3四半期は20.8%と2割を超えた。10月は21.9%とさらに比率が高まった。

 
図3 複合プリンタメーカーシェア推移(台数)

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 また、複合プリンタ市場の勢力図にも変化がみられ始めている。これまでトップシェアを獲得していたのは日本HPで、キヤノンとエプソンが追随していた(図3)。しかし9月に発売された「Colorio(PM-A850)」の好調な立ち上がりでエプソンのシェアが急伸し、10月はエプソンが41%と突出した。

 
表1 11月第1週(11月3日~11月9日) プリンタ市場BCNランキングトップ10

表1


 「Colorio(PM-A850)」は、11月第1週(11月3日~9日)のBCNランキングでも、プリンタ市場全体で12.7%のトップシェアを獲得。前週に引き続き2週連続でのトップシェア獲得となった(表1)。
 「Colorio(PM-A850)」は、写真プリント機能を高めたことが特徴で、単機能のインクジェットプリンタと比べても遜色ない位にプリンタの機能が向上していることが需要増につながっていると思われる。また、テレビCMによる認知度の向上も需要増につながっていると伺える。
 プリンタの最大需要期を迎える今年の年末商戦では、複合プリンタが台風の目となる様相をみせている。

 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社14社(エイデン、大塚商会、グッドウィル、コンプ100満ボルト、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、T・ZONE DIY、デンコードー、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックカメラ、ラオックス=50音順)673店舗(2003年10月現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています。

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