2003年冬のボーナスの使い道に関する調査　購入意向が高いノートPC

2003年冬のボーナスの使い道に関するアンケート調査
引き続き購入意向が高いノートPC

　株式会社BCN（本社：東京都文京区、代表取締役社長　奥田喜久男）の市場調査部門であるBCN総研はWeb上で2003年冬のボーナスの使い道に関するアンケート調査を行った。その結果、ボーナスの受給予定者は7割を占め、そのうち22.2％がPC関連機器の購入意向を示した。購入予定製品は「ノートPC」が28.7％でトップ。昨年の調査と比較すると、「ノートPC」は昨年に比べ5.2ポイント伸びており、「デジタルカメラ」を 2.8ポイント上回った。今年の6月に行った夏のボーナスの使い道に関するアンケート調査（7月11日発表）でも、購入意向が最も高かったのは「ノートPC」であり、ノートPCに対する需要は引き続き高い状況にあるといえる。

   

　BCN総研は11月中旬、Web上で2003年冬のボーナスの使い道に関するアンケート調査を行った。有効回答は2,299件で、世帯レベルでボーナスの受給があるという回答者は7割を占めた（図1）。受給見込み金額は「50～100万円未満」が最も多く、次いで「30～50万円未満」となった。この金額を昨年実績と比較してもらったところ、「増える」（「とても増える」＋「多少増える」）という回答は10.2％にとどまり、「減る」（「とても減る」＋「多少減る」）が54.7％と減少傾向にある回答者が5割を超えた（図2）。しかし、昨年調査と比べると「増える」は3ポイント増、「減る」は5.7ポイント減となっており、若干ではあるが回復傾向が見受けられた。

   

　ボーナス受給予定の回答者にPC関連機器および家電の購入予定を聞いたところ、PC関連機器の購入については22.2％が購入意向を示した（図3）。PC関連機器購入予定者の購入予定製品で最も比率が高かったのは「ノートPC」で28.7％と約3割にのぼった（図4）。次いで「デジタルカメラ」、「デスクトップPC」、「インクジェットプリンタ」と続いた。昨年の調査と比較すると、「ノートPC」は昨年に比べ5.2ポイント伸び、「デジタルカメラ」を 2.8ポイント上回った。今年の6月に行った夏のボーナスの使い道に関するアンケート調査（7月11日発表）でも、購入意向が最も高かったのは「ノートPC」であったことから、ノートPCの需要は引き続き高い状況にあるといえる。

   

　購入予定製品について新規購入か買い替え、買い増し購入なのかについて聞いたところ、デスクトップPCは9割が「買い替え、買い増し購入」。ノートPC でも7割にのぼった（図5）。デジタルカメラでも「新規購入」と「買い替え、買い増し購入」は約5割で拮抗するなど、PC関連市場で「買い替え、買い増し購入」は中心になりつつある。
　買い替え、買い増しの購入理由を製品別にみると、デスクトップPCでは「今使っている製品が古くなったから」（71.9％）と「機能（スペック）が向上した製品が欲しいから」（54.4％）に集約された（図6）。ノートPCでも同様の傾向がみられたが「家族の中で利用者が増えたから」（22.0％）の比率も高く、家庭での買い増しにノートPCが選ばれている様子が伺えた。一方デジタルカメラは「機能（スペック）が向上した製品が欲しいから」（58.1％）が最も高く、高画素モデルの需要増が市場の活性化につながっていることを裏付ける結果となった。