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PC関連店頭市場の動向 堅調に推移する2003年年末商戦

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PC関連店頭市場の動向
堅調に推移する2003年年末商戦


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から、PC関連店頭市場の販売動向を集計した。その結果、店頭市場全体の販売は11月第3週(11月17日~23日)以降、台数ベースで3週連続で前年を上回る実績を達成。PC関連店頭市場は年末商戦本番に向け堅調に推移していることがわかった。好調なアイテムは、「PDA」、「液晶ディスプレイ」、「複合プリンタ」、「記録型DVDドライブ」、「メモリカード」、「デジカメ」。PC本体は、若干の回復傾向が見受けられるものの、前年水準は下回る状況が続いている。

 
図1 PC関連店頭市場全体の前年同期比推移(週次)

図1


 PC関連店頭市場全体の前年同期比推移(週次)をみると、年末商戦序盤戦を迎えた10月は台数ベースでは若干前年水準を下回る週もあったが、総じてプラス基調で堅調に推移。金額ベースでも、台数ベースに比べると伸びは小さいものの、前年比増で推移した(図1)。
 11月に入ると販売の勢いは止まり、台数・金額ベースともに前年比を下回る状況となったが、11月第3週(11月17日~23日)以降、ふたたびプラス基調に転じた。

 
図2 PC関連店頭市場全体の販売指数推移(台数ベース、2002年10月第1週=100)

図2


 2002年10月第1週の販売台数を基準とした販売指数推移をみると、2002年と2003年は同様の傾向を示している(図2)。2002年も10月第1週以降、11月はいったん落ち込んだが、11月3週以降12月末のピークに向けて大きく伸びていることがわかる。2003年は2002年と同様の軌跡を描いており、年末商戦本番に向けて今後も大きく伸びると見込まれる。

 
表1 カテゴリー別前年同期比推移(週次)

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 カテゴリー別に12月第1週(12月1日~7日)の前年同期比をみると、台数ベースで100%を超えたのは「携帯情報端末」、「ディスプレイ」、「プリンタ」、「ストレージ」、「PC関連拡張機器」、「マルチメディア機器」、「LANネットワーク機器」、「画像関連機器」(表1)。アイテム別に落としこんでみると、「PDA」(143.2%)、「液晶ディスプレイ」(131.1%)、「複合プリンタ」(305.1%)、「記録型DVDドライブ」(155.2%)、「メモリカード」(175.3%)、「デジカメ」(174.1%)が好調で、これらのアイテムが市場を盛り上げている。PC本体については、前年実績を下回る状況が続いている。しかし、BCN総研が11月に行ったアンケート調査結果(12月1日発表「冬のボーナスの使い道」)では、ノートPCの購入意向は高く、需要は底固いとみられることから、年末商戦本番に向けて今後の伸びが期待される。

 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社14社(エイデン、大塚商会、グッドウィル、コンプ100満ボルト、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、T・ZONE DIY、デンコードー、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックカメラ、ラオックス=50音順)676店舗(2003年11月現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています。

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