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2004年春商戦期のPC関連店頭市場 デジカメ、複合プリンタに支えられ、堅調に推移

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2004年春商戦期のPC関連店頭市場
デジカメ、複合プリンタに支えられ、堅調に推移


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から2004年春商戦期のPC関連店頭市場の動向をまとめた。
 1月第3週(1月12日~1月18日)~4月第2週(4月5日~4月11日)の市場全体の販売は、台数ベースで前年同期比104.4%、金額ベースで同95.7%となり、金額ベースで若干落ち込んだが、概ね堅調に推移したといえる。
 台数ベースで伸びが大きかったアイテムは、「複合プリンタ」、「記録型DVD」、「メモリカード」、「カードリーダ」、「デジカメ」。このうち、「複合プリンタ」、「メモリカード」、「デジカメ」は金額ベースでも前年比140%を超え、売上にも貢献した。
 市場の販売金額構成比では「デジカメ」の比率は12.5%となり、前年同期と比べて4.1ポイント高まった。

 
図1 PC関連店頭市場全体の販売指数と前年同期比推移

図1
図1


 2004年1月第3週(1月12日~1月18日)を基点として春商戦の販売指数推移をみると、2月第3週にいったん落ち込んだ販売は次週以降上昇し、台数・金額ベースとも3月第4週(3月22日~3月28日)にピークを迎えた(図1)。
 前年と比べると、台数ベースではプラスで推移したが、金額ベースではマイナスで推移し、低価格化の進行がうかがえる結果となった。
 期間全体では、台数ベースで前年同期比104.4%、金額ベースで同95.7%となり、金額ベースで若干落ち込んだが、概ね堅調に推移したといえる。

 
表1 カテゴリ・アイテム別前年同期比
〈2004年(1/12~4/11)/2003年(1/13~4/13)〉


表1


 カテゴリ別にみると、前年同期比で伸びが大きかったのは「PC関連拡張機器」、「マルチメディア機器」、「画像関連機器」(表1)。さらにアイテム別にブレークダウンしてみると、台数ベースで130%を超えたのは、「複合プリンタ」、「記録型DVD」、「メモリカード」、「カードリーダ」、「デジカメ」。「複合プリンタ」、「メモリカード」、「デジカメ」 は金額ベースでも140%を超え、売上にも貢献した。これら好調アイテムは、年末商戦期と同じ顔ぶれで(2003年12月12日発表「PC関連店頭市場の動向」)、PC本体が振るわないなか、市場を支えている。

 
図2 PC関連店頭市場の販売金額構成比

図2


 販売金額構成比では、PC(デスクトップ+ノート)が45.6%と5割近くを占めたが、その比率は前年同期と比べると4.2ポイント低下した。その一方で「デジカメ」は12.5%と前年同期と比べて4.1ポイント上昇し、売上におけるデジカメの存在感が高まっている(図2)。PC関連機器の低価格化が進むなか、デジカメは低価格化の影響は小さく、また一眼レフデジカメなど高額商品の需要も高まっている。10万円以上の製品の販売台数は、前年同期比 365.0%と大きく拡大している。今後も販売金額構成比におけるデジカメの比率は高まると考えられる。

 
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社14社(エイデン、大塚商会、グッドウィル、コンプ100満ボルト、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、T・ZONE DIY、デンコードー、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックカメラ、ラオックス=50音順)653店舗(2004年3月現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています。

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