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携帯電話ソフトの利用についての調査 販売は好調だが利用はまだ限定的

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携帯電話ソフトの利用についてのアンケート調査
販売は好調だが利用はまだ限定的


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、携帯電話ソフトに関する調査を実施した。
 その結果、携帯電話利用者のうち、携帯電話ソフトを「持っている」割合は18.3%。男性、 ビジネスマンが中心だった。
 ソフトを購入した理由は、「携帯電話の故障・紛失に備えて」、「機種変更をした(する)ため」、「携帯電話を故障・紛失した経験があるため」が上位に並んだ。利用している携帯電話の世代別にみると、第三世代携帯電話では「画像・動画の保存をしたかった」の割合が第二世代に比べて高く、第三世代携帯電話が携帯電話ソフトの新たな購入動機を創出している様子がうかがえた。
 また、よく利用している機能は、「アドレスデータの編集・保存機能」が82.1%で突出し、次いで「メールの編集・保存機能」(25.6%)、「カメラ画像の編集・保存機能」(22.4%)が続いた。携帯電話ソフトは多機能化が進んでいるが、多くの機能を活用しているユーザーは少ない。
 一方、携帯電話ソフトの非ユーザーは携帯電話ソフト自体を「知らない」とする回答が大勢を占めた。

 
図1 携帯電話ソフト販売の前年比推移

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 沈滞気味であるPCソフト市場の中で、携帯電話ソフトは活気のある商材の一つとなっている。BCNランキングによると、2004年1月以降、販売本数は増勢基調で推移している(図1)。

 そこでBCN総研では、携帯電話ソフトユーザーの購入理由、利用実態、また非ユーザーのソフトに対する利用意向などを把握し、携帯電話ソフト市場の今後を展望する目的で調査を行った。

 
図2 携帯電話ソフトの所有状況

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 携帯電話利用者の携帯電話ソフトの所有については、「持っている」という回答は18.3%と2割弱にとどまった(図2)。属性別にみると、男性、ビジネスマンで所有の割合が高く、女性、専業主婦や学生などの一般・その他の所有割合は低かった。

 
図3 携帯電話ソフトの購入理由(複数回答)

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 購入理由は「携帯電話の故障・紛失に備えて」が41.5%と最も多く、次いで「機種変更をした(する)ため」(11.0%)、「携帯電話を故障・紛失した経験があるため」(10.6%)が続いた(図3)。携帯電話の世代別にみると、第三世代携帯電話では「機種変更をした(する)ため」や「画像・動画の保存をしたかった」の割合が第二世代に比べて高く、第三世代携帯電話が携帯電話ソフトの新たな購入動機を創出している様子がうかがえた。

 
表1 携帯電話ソフトでよく利用している機能(複数回答)

表1


 所有の携帯電話ソフトでよく利用している機能は、「アドレスデータの編集・保存機能」が82.1%で突出し、次いで「メールの編集・保存機能」(25.6%)、「カメラ画像の編集・保存機能」(22.4%)が続いた(表1)。携帯電話ソフトの多機能化が進んでいるが、多くの機能を活用しているユーザーは少なかった。

 
図4 携帯電話ソフト非ユーザーの携帯電話ソフトの認知状況

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 一方、携帯電話ソフト非ユーザーでは携帯電話ソフトを「知っている」(「良く知っている」+「ある程度は知っている」)は29.3%と3割を下回り、「知らない」(「あまり知らない」+「全く知らない」)が68.4%にのぼった(図4)。特に女性では「全く知らない」が46.2%に達している。

 携帯電話の多機能化で、個人の様々な情報が携帯電話に集約される傾向にある。しかし、携帯電話ユーザーの大半は、データ流出や消失に対する意識は低いといえる。ユーザーの意識の変化とともに、携帯電話ソフトが今後どのような役割を果たしていくのか、今後の動向が注目される。

 
■調査概要
・調査期間:2004年7月28日~30日
・調査方法:弊社ホームページ(WebBCN)でのアンケート
・回答数:1346件
・回答者のプロファイル
  性別:男性 64.2% 女性 35.8%
  年齢: 30歳未満 9.8%、30~40歳未満 34.2%、40~50歳未満 39.0%、50~60歳未満 13.0%、60歳以上 3.9%
  PC利用歴:5年未満 16.2%、5~7年未満 20.8%、7~10年未満 17.2%、10~15年未満 19.1%、15年以上 26.7%
  携帯電話のキャリア:ドコモ 45.8%(うちFOMA7.1%)、au 21.9%(うちCDMA 1X、CDMA 1X WIN 9.9%)、ボーダフォン 21.8%(うちVGS 4.5%)、ツーカー 5.8%、その他 4.7%
 
* BCNでは東名阪のパソコン大手販売会社13社(エイデン、大塚商会、グッドウィル、さくらや、上新電機、ソフマップ、九十九電機、 T・ZONE DIY、ニノミヤ、ピーシーデポコーポレーション、ビックカメラ、100満ボルト、ラオックス=50音順)571店舗(2004年7月現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っております。

* BCN総研では、BCNランキングに基づく販売データ分析、消費者アンケート調査、販売店取材を有機的に活用した調査レポート「INDICATOR Plus」を毎月2巻発行しています。「INDICATOR Plus」のレポート概要は最終ページをご参照下さい。
本調査結果の詳細は「INDICATOR Plus 9月号 No.2」で掲載しております。

株式会社BCN
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本件に関するお問い合わせは下記にお願いします。
株式会社BCN 井門 由香
 
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