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2005年夏のボーナスの使い道に関する調査 PC本体への需要高まる

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2005年夏のボーナスの使い道に関するアンケート調査
買い替え・買い増しなどによるPC本体への需要高まる


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、6月中旬にWeb上で2005年夏のボーナスの使い道に関するアンケート調査を行った。その結果、ボーナスの受給予定者は66.6%で、そのうち26.0%が家電やPC/PC関連機器などの電化製品の購入予定があると回答した。購入予定の製品では、「DVD/HDDレコーダー」(20.5%)が04年夏に引き続きトップとなったものの、前年夏に比べ7.9ポイントと大きく減少した。また、2位にはトップと僅差で「デスクトップPC」が、3位には「ノートPC」がそれぞれ位置している。PCの購入理由としては、「使用中の製品が古くなった/壊れたから」とする回答がデスクトップPC、ノートPCともに過半数を占めている。昨夏は、アテネ五輪や猛暑など特殊要因により、デジタル家電やエアコンに需要が分散されたものの、今夏は買い替え・買い増しなどによるPC本体への需要増が期待できそうだ。

 
図1 世帯全体での夏のボーナスの受給見込み額

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 今回のアンケート調査の有効回答数は1,836件。世帯全体でボーナスの受給予定があるとする回答は6割台半ばを占め、受給見込み額としては「50~100万円未満」(26.3%)の層が最も多くなっている(図1)。

 
図2 ボーナス受給見込み額の前年との比較

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図3 レジャー・生活費に使う費用の前年との比較

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 ボーナスの受給見込み額の前年夏の調査との比較では、『減る』(「とても減る」+「多少減る」)とする割合が9.3ポイント減少する一方、『増える』(「とても増える」+「多少増える」)とする割合が2.6ポイント増加しており、ボーナスの受給状況は前年夏に引き続き改善の見通しとなっている(図2)。ただ、レジャー・生活費(ローン、貯蓄以外)に使う費用の前年夏との比較では、『減る』とする割合が減少する一方、『増える』とする割合も減少しており、依然慎重な消費スタンスである様子が見受けられる(図3)。

 
図4 家電、PC/PC関連機器などの電化製品の購入意向

図4


 また、夏のボーナスでの家電やPC/PC関連機器などの電化製品の購入意向を尋ねたところ、「購入予定がある」とする回答は26.0%を占めた(図4)。前年夏と比較すると、「購入予定がある」とする割合は3.0ポイント減少している。ボーナスの受給状況は改善の見通しとなっているものの、使い道としては将来の生活や不測の事態に対する備えとして貯蓄などに振り向けるウエイトが増加しており、電化製品へ振り向ける割合は減少しているのが現状のようだ。

 
図5 購入予定のある電化製品(複数回答)

図5


 電化製品の「購入予定がある」とした回答者に、購入予定の製品を尋ねたところ、「DVD/HDDレコーダー」が20.5%を占めトップで、次いで僅差で「デスクトップPC」(19.9%)、「ノートPC」(17.3%)と続いている(図5)。前年夏と比べると、減少した製品としては、これまで需要を牽引してきた「DVD/HDDレコーダー」が7.9ポイント減少したほか、「ノートPC」、「PCパーツ」などが減少した。一方、増加した製品としては、「デスクトップPC」が1.9ポイント増加したほか、「複合プリンタ」、「携帯MP3プレーヤー」が増加し、特に「携帯MP3プレーヤー」は8.5ポイント増と大幅に伸びている。「携帯MP3プレーヤー」では、春以降ソニーなど国内大手メーカーが新製品を投入し市場が活気づいているが、引き続き堅調な需要が見込めそうだ。

 
図6 最も欲しい電化製品

図6
 
表1 最も欲しい製品の購入理由(上位3製品、複数回答)

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 購入予定の電化製品の中で、最も欲しい電化製品としては、「デスクトップPC」(14.7%)が「DVD/HDDレコーダー」(13.1%)を抜きトップとなっており、今回の調査に限ってみれば、デジタル家電とPC本体の需要が伯仲する結果となっている(図6)。なお、最も欲しい製品(上位3製品)の購入理由としては、デスクトップPC、ノートPCでは「使用中の製品が古くなった/壊れたから」とする回答がともに5割以上と高い割合を占めているが、ノートPCでは、「機能が向上した製品が欲しいから」(36.8%)とする回答も3割台半ばと高くなっている(表1)。
 一方、DVD/HDDレコーダーでは「価格が購入しやすくなったから」が56.1%を占めており、昨年秋頃からの急速な価格下落が購入意欲を刺激しているようだ。昨夏はアテネ五輪や猛暑など特殊要因もあり、デジタル家電やエアコンなどに需要が流れたが、今夏は買い替えや買い増しなどによるPC本体への需要増が期待できる様相となっている。

 
■調査概要
調査期間:2005年6月17日~21日
調査方法:弊社ホームページ(WebBCN)でのアンケート
回答数:1,836件

■回答者のプロファイル
性別:男性 61.4% 女性 38.6%
年齢:30歳未満 8.8% 30~40歳未満 33.0% 40~50歳未満 38.7% 50~60歳未満 15.3% 60歳以上 4.2%
PC利用歴:3年未満 5.2% 3~5年未満 9.0% 5~10年未満 38.6% 10~15年未満 20.9% 15~20年未満 11.8% 20年以上 14.5%
 
BCNでは全国のパソコン専門店、家電販売店18社(アロシステム、エイデン、大塚商会、ギガスケーズデンキ、グッドウィル、さくらや、上新電機、ソフマップ、ZOA、九十九電機、T・ZONEストラテジィ、デオデオ、ニノミヤ、100満ボルト、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、ラオックス=50音順)2,189店舗(2005年5月末現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っております。

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株式会社BCN 西尾 治親
 
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