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インクジェットプリンタ A4以下の小型プリンタが需要増

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インクジェットプリンタ、年末とはいえ動き鈍い
A4以下の小型プリンタが需要増、新モデル効果でカシオ躍進


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)は、BCNランキングデータをもとに「インクジェットプリンタ」の販売動向をまとめた(17社データ使用)。この結果、商戦前哨戦となる11月の販売台数は前年同月比で90%台にとどまり、需要は鈍いことが分かった。ただ、用紙サイズが2L版/A6/ハガキを対象としたA4以下の小型プリンタの需要は上昇中で、11月は台数構成比率で8%を突破、前年同月を上回る売れ行きを示した。この小型プリンタの市場規模はまだまだ小さいが、そのなかにあってカシオ計算機の躍進ぶりが目を引く。秋口に投入した2L版対応の「プリン写ル」新モデルによって、カシオのシェアはエプソンを上回ってきた。

 
図表1 販売台数伸び率

図表1
 
図表2 MSP/SFP別台数構成比率と販売単価

図表2


●11月の販売台数は前年同月比で91.5%にとどまり、商戦前哨戦とはいえやや物足りなさが残る結果となった(図表1)。
マルチ機能に対応したMFPとシングル機能のSFPの台数構成比率はここ数か月、ほぼ2対1で推移、11月はMFPが66.3%を占めた。11月の販売単価はMFPが2万1000円、SFPが1万7000円で、いずれも新モデルが登場したことで10月以降、単価がアップしている(図表2)。

 
図表3 最大用紙サイズ別台数構成比率

図表3
 
図表4 最大用紙サイズ別台数伸び率

図表4


●ほぼ9割をA4モデルが占める状況にあるが、2L版をはじめA6/ハガキに対応したA4以下の小型プリンタの比率が、10月以降8%を超えており、上昇傾向にある(図表3)。
11月の台数伸び率は、2L版/A6/ハガキ対応モデルが105.6%と唯一伸びを示したが、A4とA3モデルはいずれも前年同月を下回った(図表4)。

 
図表5 2L版/A6/ハガキのメーカー別台数シェア

図表5
 
図表6 A4のメーカー別台数シェア

図表6


●2L版/A6/ハガキのメーカー別シェアは、2L版対応の新モデルを投入したカシオが躍進、11月は僅差でエプソンを上回った(図表5)。
一方、最大の激戦区であるA4は2強による寡占市場で、キヤノンとエプソンによる首位争いは熾烈を極めている(図表6)。

 
BCNでは全国のパソコン専門店、家電販売店24社(アマゾン ジャパン、エイデン、大塚商会、グッドウィル、ケーズホールディングス、サードウェーブ、さくらや、サンキュー、上新電機、ストリーム、セブンドリーム・ドットコム、ソフマップ、ZOA、九十九電機、T・ZONEストラテジィ、デオデオ、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、ミドリ電化、ムラウチ、ムラウチドットコム、ユニットコム、ラオックス=50音順)2,299店舗(2007年11月30日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っております。

*集計対象の社数は、当社と販売店との間でデータ提供契約を締結している法人数をカウントしております。
*ケーズホールディングスの旧デンコードー店舗分はランキングデータ集計に含まれておりません。

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