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デスクトップPC、モニターレスタイプの売れ行き増大

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■デスクトップPC、モニターレスタイプの売れ行き増大
店頭市場の3割占有、平均販売単価は7万円台に


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)は、BCNランキングデータをもとに「デスクトップPC」の販売動向を集計した結果、依然として「モニター付き」タイプが伸び悩んでいる半面、「モニターレス」タイプは復調へと転じ、5月は108.2%と久しぶりに前年同月実績を上回ったことが分かった。

 モニターレスタイプは総じて、ベーシックな機能に特化した低価格が売り物。モニター付きタイプの平均単価が14万円台であるのに対して、モニターレスタイプはほぼ半値の7万円台で、販売台数ベースでみると市場の3割を占める。デスクトップPC市場の成熟化に伴い、2台目、3台目需要として低価格なモデルが支持を集める傾向にあることを示唆している。春先に販売が始まったeMachines、ゲートウェイ社製新モデルの売れ行きが一気に高まったことが、需要回復へとつながっている。(問合せ先 BCN・田中 繁廣)

●5月のデスクトップPC全体の販売台数、金額伸び率(前年同月比)は引き続き減速したままだが、「モニター付き」と「モニターレス」タイプに分けると、後者の売れ行きは増大、台数は108.2%とほぼ2年ぶりに前年同月実績を上回った。ただ、金額ベースでは87.8%と2ケタのマイナスで、販売単価の下げ基調が続いている(図表1)。

●デスクトップPC全体に占める「モニターレス」タイプの販売台数比率はほぼ30%前後、金額は20%前後推移している(図表2)。平均販売単価はいずれも下げ基調で、5月はモニター付きが15万円、モニターレスタイプは8万円を割り込んできた(図表3)。両者の価格差はほぼ2倍で、前者は各種アプリケーションソフトまでをバンドル、後者はOSはバンドルするもののアプリケーションはアンバンドル扱いの傾向にある。

●「モニターレス」タイプは主に外資系メーカー(ブランド)が市場を開拓、ここ数か月はeMachines、ゲートウェイがシェアを引き上げており、この2ブランドで市場の7割強を占める(図表4)。いずれも春先に販売を開始した新モデルの売れ行きが好調で、eMachinesでは4-5万円台で販売中の「J4504」や「J4506」の引き合いが一気に高まった。一方、モニター付きタイプでは国産メーカーが主導、NECと富士通のトップシェア争いが続いている。

*図表1は標準パネルデータ、それ以外は最大パネルデータを使用しています


BCNでは全国の量販店26社(アマゾンジャパン、イーネット・ジャパン、エイデン、大塚商会、グッドウィル、ケーズホールディングス、サードウェーブ、さくらや、サンキュー、上新電機、ストリーム、セブンドリーム・ドットコム、ソフマップ、ZOA、九十九電機、T・ZONEストラテジィ、デオデオ、東京エディオン、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、ミドリ電化、ムラウチ、ムラウチドットコム、ユニットコム、ラオックス=50音順)の日次配信データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています。

*集計対象の社数は、当社と販売店との間でデータ提供契約を締結している法人数をカウントしております。

 
株式会社BCN
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BCN 田中繁廣
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