年末商戦前半でBDレコーダーが8割目前
――平均単価10万円を切り本格普及期へ
●BDが本格普及期に突入
年末商戦前半戦で、レコーダーに占めるBD(Blu-ray Disc)レコーダー(以下BD)の販売金額構成比が8割目前の水準に急拡大している。全国主要量販店の実売データを集計する「BCNランキング」で明らかになった。
図1 <レコーダーに占めるBDの販売金額構成比とBDの平均単価>
レコーダー全体に占めるBDの販売金額構成比は、直近の12月第2週(8-14日)で78.5%を記録。11月第2週(10-16日)からわずか4週で約10ポイントも急増している。平均単価(税抜き、以下同)が9万2300円と10万円を大きく割り込み、販売台数構成比も65.7%に拡大、本格普及期に突入した。
●250GBの低価格モデルがけん引
こうしたBDの普及をけん引するのはHDD容量が250GBの低価格モデル。12月第2週の販売台数構成比では39.1%を占め最も多く売れている。人気の理由は価格の安さ。BDの250GBモデルの平均単価は7万4200円と全体に比べ1万8100円も安い。一方、従来型のDVDなどのレコーダー(以下DVD)は250GBモデルの平均単価が5万600円。両者の差が2万3600円と接近していることも、BDへの買い替え需要を後押ししているようだ。
図2 <BDの主要HDD容量別販売台数構成比>
その他、BDのHDD容量別販売台数構成比と平均単価は、320GBが29.3%で平均単価が8万9000円、500GBが28.4%で11万3600円、1TBが2.8%で17万1700円と続いている。DVDとの価格差は320GBで3万6700円、500GBで5万7300円、1TBで8万6000円とHDD容量が大きくなるにつれて大きくなっている。
12月第2週の前年同期比では、BDは販売金額で2.4倍、台数で3.3倍と大幅に伸びている。一方、DVDなども含めたレコーダー市場全体では金額では+2.1%と微増しているものの、台数では-4.4%と減少に転じている。景気後退が叫ばれる中、BDの好調がどこまで維持できるかに注目したい。
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