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2年で10倍増と急拡大しているスマートフォンアクセサリ市場

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2年で10倍増と急拡大しているスマートフォンアクセサリ市場
――スマートフォンの活況が関連市場を活性化、無線LAN市場も伸び続く


 前年同月比で207.1%(2011年9月現在)と大きく伸びているスマートフォン市場だが、この影響で関連アクセサリや無線LANといった周辺市場も活況を呈している。特にケースや保護フィルムといったスマートフォンのアクセサリ市場の伸びは大きく、この2年で10倍以上に急拡大した。全国主要家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」で明らかになった。
●数量で10.8倍、金額でも7.7倍に急成長したスマートフォンアクセサリ市場

  2010年秋にNTT docomoがスマートフォンのラインアップを本格化させて以来、スマートフォン市場は大きく拡大している。11年9月現在の販売台数構成比では携帯電話のうち57.1%をスマートフォンが占めている状況だ。auからもiPhoneが発売されるなど新たな動きもあり、これから登場するその他の新製品の効果も加わって、年内にはスマートフォン比率は60%を突破するものと見られる。
 
図1 <携帯電話に占めるスマートフォンの販売台数構成比>

 こうしたスマートフォンの活況が周辺市場にも波及し始めている。特にケースや保護フィルムといったアクセサリ市場に勢いがある。主力は約6割を占めるケースと、約3割の保護フィルム。そのほかクレードルやバッテリーなどで構成されている市場だ。スマートフォンアクセサリ市場全体での販売数量前年同月比では、この3月に639.6%と6倍以上に膨れ上がった。以降、徐々に落ち着いてきているものの、この9月は282.7%と前年比で3倍近い売れ行きを維持している。09年9月比でみると、数量で10.8倍、金額で7.7倍に拡大した。

 
図2 <スマートフォンアクセサリの販売数量・金額指数推移>


●無線LAN市場にも波及効果、テレビ関連で外付けHDDも依然好調
 

 またここ数年、スマートフォンだけでなく、携帯ゲーム機やタブレット端末などモバイル機器の普及もあって、売り上げを伸ばしているのが無線LAN市場。このところ安定的に前年比1割以上の売り上げ増を記録しながら伸びており、9月の販売台数前年同月比も113.2%と堅調だ。従来のパソコン周辺機器という位置づけからモバイル系機器全般の周辺機器へと守備範囲が広がっているのがその要因。自宅でも利用するモバイル機器のインターネット利用環境をより快適にしたいと導入するユーザーが増えているものと見られる。

 

 スマートフォン関連以外にも好調なのがテレビの関連市場だ。特に外付けHDDが大きく伸びている。 USB端子を備え、外付けHDDを接続することで番組を録画できるテレビが全体の43.6%を占めていることから、テレビの周辺機器として外付けHDDの需要が高まっているためだ。テレビ本体は7月の地デジ化以降販売台数が落ち込み、9月の前年同月比は48.2%と半減した。外付けHDDもこの影響を受けているものの、前年同月比で106.7%と前年比増を維持しており、活況は続いている。そのほか、タブレット端末やミラーレス一眼カメラなど、新たな市場に関連する製品についても同様に拡大が期待できそうだ。

 
図3 <無線LAN/外付けHDDの販売台数前年同月比推移>

 
BCNでは全国の量販店23社(アベルネット、アマゾン ジャパン、エディオン、NTTレゾナント、大塚商会、グッドウィル、ケーズホールディングス、サードウェーブ、サンキュー、上新電機、スタート、ストリーム、ソフマップ、ZOA、ナニワ商会、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、三星カメラ、ムラウチドットコム、MOA、ユニットコム、ラオックス=50音順・2011年10月1日現在)の日次データを毎日収集し、配信する「BCNランキング」を公表しています。このデータをもとに、PC・デジタル家電市場の動向を分析したニュース配信を行っています。

*集計対象の社数は、当社と販売店との間でデータ提供契約を締結している法人数をカウントしております。

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