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デジタル家電の2015年上半期販売数量 No.1メーカーがまとまる

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 株式会社BCN(東京都千代田区、奥田喜久男会長兼社長)は、7月24日、デジタル家電の実売データを集計する「BCNランキング」に基づき、主要な120のカテゴリ(ハードウェア87、ソフトウェア33)について、2015年上半期(1月-6月)に最も販売数量が多かった「上半期No.1メーカー」を発表した。
 

【2015年上半期のトピックス <概況>】

 2015年上半期のデジタル家電市場は、昨年4月の消費税増税やWindows XPのサポート終了を前にした駆け込み購入の反動減に見舞われた。この1-6月の販売台数前年同期比でプラスになったのは、今回集計した全120カテゴリのうち、わずか22にとどまった。こうしたなかで、前年同期比で最も伸びたのは4Kテレビで501.5%。50型前後で4Kとしては比較的小型で手頃なモデルが販売を加速させた。また、SIMフリースマートフォンも342.3%と大幅に伸びた。そのほか、ワイヤレススピーカーが140.5%、アクションカムが122.3%と好調が続いている。デジタルカメラは前年を下回っている一方、三脚・一脚(112.2%)や交換レンズ(110.3%)といったカメラの周辺製品は2ケタ成長が継続している。また、このところ大きな前年割れを続けていたデスクトップPCは、上半期では64.6%と低調に終わったものの、6月の前年同月比では107.6%と久々に前年を上回った。各社がスティックタイプで安価な製品を発売したことが寄与している。従来のタワー型やディスプレイ一体型とは価格も形状もまったく異なるものの、これをきっかけに、PC市場の活性化が期待される。
 

【2015年上半期のトピックス <主なNo.1メーカー>】

 ハードウェアでは、格安SIMの広がりとともに注目を集めているSIMフリースマートフォンで、ZenFoneシリーズが好調なASUS JAPANが販売台数シェア29.6%で上半期のNo.1を獲得した。 ASUS JAPANは、このほかにも50.7%でマザーボード、22.2%でグラフィックボードが、それぞれ上半期No.1を獲得した。アクションカムの流れをつくったGoProは、人気を呼んでいる4K対応のHERO4シリーズが貢献し、31.9%のシェアでNo.1を獲得した。また、プリンタで高いシェアを保持しているキヤノンは、インクジェット(43.8%)、ページ(37.5%)、サーマル(73.1%)、複合(41.0%)、フォト(66.2%)の全プリンタカテゴリでNo.1を獲得した。このほか、デジタルカメラ(ミラーレス一眼)は32.9%でオリンパス、デジタルビデオカメラは、36.5%でパナソニックがそれぞれトップの座を獲得した。SSDは、シー・エフ・デー販売が19.5%でNo.1になったほか、メモリカードはアイ・オー・データ機器が17.7%でNo.1を獲得した。一方、ソフトウェアは、ビデオ関連ソフトでサイバーリンクがシェア27.4%で首位になったほか、フォントソフトで35.6%を獲得したモリサワが上半期No.1を獲得した。

(各カテゴリーの上半期No.1詳細は、下記の一覧に掲載)
 
 
 
 
BCNでは全国の量販店22社(アベルネット、アマゾンジャパン、エディオン、NTTレゾナント、ケーズホールディングス、サンキュー、上新電機、スタート、ストリーム、ソフマップ、ZOA、ドスパラ、ナニワ商会、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、三星カメラ、ムラウチドットコム、MOA、ユニットコム、ラオックス、楽天ブックス=50音順・2015年7月1日現在)のPOSデータを日次で集計したBCNランキングを公表しています。

*集計対象の社数は、当社と販売店との間でデータ提供契約を締結している法人数をカウントしています。
 
株式会社BCN
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※本件に関するお問い合わせは下記までお願いします。
BCNアナリスト 道越 一郎

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