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デジタル家電の2016年上半期販売数量 No.1メーカーがまとまる

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 株式会社BCN(東京都千代田区、奥田喜久男会長兼社長)は7月14日、デジタル家電の実売データを集計する「BCNランキング」に基づき、主要な121のカテゴリ(ハードウェア88、ソフトウェア33)について、2016年上半期(1月-6月)に最も販売数量が多かった「上半期No.1メーカー」を発表した。
 

【2016年上半期のトピックス <概況>】

 今回集計した全121カテゴリでみた実売状況によると、2016年上半期のデジタル家電市場は、販売数量が前年同期比で95.1%と前年を下回ったものの、販売金額は102.2%とわずかながら前年を上回った。カテゴリ別にみると、販売数量で前年を上回ったのが43カテゴリ、販売金額では51カテゴリにのぼり、デジタル家電市場は徐々に回復しつつある。なかでも、最も伸びたのが4Kテレビ。販売台数前年同期比で221.9%、販売金額でも191.0%と好調だ。税抜き平均単価も17万円台前半まで安くなっていることも手伝って、液晶テレビに占める4Kテレビの割合も、6月現在で22.8%と2割を突破、存在感がますます大きくなっている。 そのほか販売台数が伸びているのは、SIMフリースマートフォンで138.6%と活況。拡大基調が続いている。すっかり定着した感のあるアクションカムも122.1%と販売を伸ばした。また、PCの周辺製品が軒並み販売を伸ばしており、SSD(156.6%)、HDD内蔵(138.8%)、液晶ディスプレイ(129.5%)などが大きく伸びている。なお、今回から集計対象に加えたドライブレコーダーは台数こそ前年同期比103.9%にとどまったが、販売金額は119.7%と2割増の水準を確保している。
 

【2016年上半期のトピックス <主なNo.1メーカー>】

 最も伸びている4Kテレビでは、ソニーが販売台数シェア28.7%で上半期のNo.1を獲得した。同社は主要テレビメーカーに比べ4K比率が43.9%(6月現在)と突出して高く、4K重視の戦略をとっていることからシェアを伸ばした。またPC関連では、手頃な価格で製品を提供するメーカーがNo.1を獲得する例が目立った。市場が拡大しているSSDはでサンディスクが19.4%でNo.1に、同じく伸びている液晶ディスプレイでは、アイ・オー・データ機器が20.0%でNo.1に輝いた。このところ、競争が激化しているSIMフリースマートフォンでは、ASUSが30.2%とトップシェアを獲得した。

 その他主要カテゴリで上半期No.1を獲得したメーカーは、NECパーソナルコンピュータが、デスクトップPC、ノートPCで、いずれもNo.1になったほか、BDレコーダー、デジタルビデオカメラでパナソニックがNo.1を獲得した。デジタルカメラでは、キヤノンがレンズ一体型と一眼レフ、オリンパスがミラーレス一眼で市場を制した。また、ドライブレコーダーではユピテルが上半期No.1を獲得。セキュリティソフトではトレンドマイクロがNo.1を獲得した。

(各カテゴリーの上半期No.1詳細は、下記の一覧に掲載)
 
 
 
 
BCNでは全国の量販店23社(アベルネット、アマゾンジャパン、エディオン、NTTレゾナント、ケーズホールディングス、コジマ、サンキュー、上新電機、スタート、ストリーム、ソフマップ、ZOA、ドスパラ、ナニワ商会、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、ベスト電器、三星カメラ、ムラウチドットコム、MOA、ユニットコム、ラオックス、楽天ブックス=50音順・2016年7月1日現在)のPOSデータを日次で集計したBCNランキングを公表しています。

*集計対象の社数は、当社と販売店との間でデータ提供契約を締結している法人数をカウントしています。
 
株式会社BCN
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※本件に関するお問い合わせは下記までお願いします。
BCNアナリスト 道越 一郎

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