株式会社BCN(東京都千代田区、奥田芳恵社長)は7月17日、デジタル家電の実売データを集計する「BCNランキング」に基づき、主要105部門(ハードウェア:90、ソフトウェア:15)について、2025年上半期(1月~6月)で最も販売数の多かった「上半期No.1メーカー」を発表した。
【2025年上半期のトピックス <概況>】
2025年上半期の実績は、販売数が前年同期比98.6%、販売額では同109.2%となった。販売数は前年比1.4ポイント減と前年を若干下回ったものの、販売価格の上昇を背景に、販売額は9.2ポイント増。物価上昇に加え、円安の常態化がデジタル家電市場にも波及した。
25年10月17日のWindows 10サポート終了を控え、パソコンの買い替え需要を刺激、販売数の前年比は114.9%と旺盛に動いている。また、総務省や公正取引委員会による廉価販売の取り締まりにも関わらず、スマートフォン市場も129.2%と前年比2ケタプラスとなった。
【BCN AWARD 2026に新設となる部門の現状】
新設部門の途中経過を紹介する。イヤホンとヘッドホンをそれぞれ、ワイヤレスと有線に分類し、4部門を新設。販売数のシェアは、ワイヤレスイヤホンではアップルが15.2%、ワイヤレスヘッドホンはソニーが27.2%を獲得。有線イヤホンと有線ヘッドホンではオーディオテクニカがそれぞれ17.1%、27.7%で上半期No.1となった。
次に、ゲーミング5部門の途中経過をみる。5部門中ロジクールがゲーミングマウスとゲーミングヘッドセット、ゲーミングキーボードの3部門で、販売数のシェアをそれぞれ65.6%、26.0%、44.8%獲得した。ゲーミングマザーボードとゲーミング液晶ディスプレイではASUSが43.1%、12.7%を占め、2部門で上半期No.1の獲得となった。
上半期No.1のメーカーが「BCN AWARD 2026」でもNo.1を維持するのか、または下半期に巻き返したメーカーが逆転するのか、各社の販売戦略を見守りたい。
(各カテゴリーの上半期No.1詳細は、下記の一覧に掲載)



選考方法・選考基準
弊社とデータ提供契約を締結している全国のパソコン販売店・家電量販店の1年間(1月~12月)のPOSデータを集計し、部門別に販売数No.1のメーカーを称える。
なお、部門の選考にあたって、「BCNランキング」の集計対象であっても、弊社が定める下記の基準を満していない場合は、対象から除外する。
(1)該当する製品の1年間の総販売数が、弊社が定めた基準を超えていること
(2)製造元もしくは販売元が、正式にサポートを行っているブランド商品が主体であること
(3)データ提供会社がJANコードによって単品管理を行い、販売数が厳密に特定できること
(4)3社以上のデータ提供会社で、取り扱っているメーカーであること
データ提供店
アマゾン ジャパン、エクスプライス、エディオン、NTTドコモ、玉光堂、ケーズホールディングス、コジマ、サードウェーブ、上新電機、ストリーム、ソフマップ、ZOA、ナニワ商会、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレーション、三星カメラ、ムラウチドットコム、ユニットコム、楽天ブックス、綿半ドットコム(50音順・2025年7月1日現在)
*集計対象の社数は、当社と販売店との間でデータ提供契約を締結している法人数をカウントしています。
本件に関するお問い合わせは下記までお願いします
BCN AWARDプロジェクト
E-MAIL: bcn_award@bcn.co.jp
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