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トミーの低価格デジカメ 「ミーシャ」が大ヒットを記録

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トミーの低価格デジカメ「ミーシャ」が大ヒットを記録


 株式会社BCN(本社・東京都文京区、社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、トミーの低価格デジカメ「Me:sia(ミーシャ)」が発売以来急激に販売台数シェアを伸ばし、11月末週にはカメラ専業メーカーをおさえ、トップシェアを獲得したことを発表した。デジカメ市場の主流となっている解像度100万画素以上のモデルと比べると、同製品は25万画素の低スペックモデルといえる。しかし、6980円という低価格と煙草サイズの携帯性、玩具のようなデザインがユーザーの遊び心を刺激し、トップシェアを獲得した。

 
図1 売れ筋デジカメの販売台数シェア推移(週次)

図1
 
参考 デジカメベンダーシェア推移(週次)

参考


 図をみると、11月8~14日の週以降、「Me:sia」の販売台数シェアは8.8%、12.9%と急激に上昇した。通常、BCNランキングでは、デジカメ分野でトップを獲得する製品のシェアは平均して8~9%である。25万画素のスペックながら、同製品がデジカメ市場で久々の大ヒット商品となった背景には、6980円というデジカメにしては極端に安い価格設定があげられる。また玩具メーカーであるトミーが発売したということもあり、これまで5万円~10万円が当たり前と考えられていたデジカメの持つ「パソコンの周辺機器」というイメージを、「玩具的なアイテム」というイメージとして市場に認知されたことが大きい。「煙草サイズの携帯性と玩具的なデザインで、若干7000円という価格であれば、25万画素の解像度は妥当なスペック」というショップの声もある。

 同製品のヒットによって、トミーのデジカメ市場でのベンダーシェアも一気に上昇した。11月8日~14日の週から8.8%で4位となり、11月15日~21日の週では、12.9%で3位となった。

 画素数の競い合いが差別化策の主流となっていたデジカメ市場に、スペック以外の要素でも十分競争力を持つ製品が開発できることを「Me:sia」が証明した形となった。「Me:sia」の登場によって、今後のデジカメ市場は、高スペックモデルと、低価格ロースペックモデルの2極分化が起こる可能性がある。

 
コンピュータの週刊専門紙である「BCN」(BUSINESSコンピュータニュース)を発行する株式会社コンピュータ・ニュース社は、東名阪のパソコン大手販売会社9社(エイデン、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ニノミヤ=50音順)284店舗の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、BCNの市場調査部門であるBCN総研ではPCリテール市場の動向分析を行っています。

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