プレスリリース

AMD CPU搭載PCの販売台数シェアが着実に上昇 20%に迫るシェアに

プレスリリースPDF版

AMD CPU搭載PCの販売台数シェアが着実に上昇
店頭PC市場で20%に迫るシェアに


 コンピュータ・ニュース社(代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、AMD製CPUを搭載したPCの販売台数シェアが上昇、店頭市場で20%に迫る勢いをみせていることを発表した。AMD製CPU搭載PCは、昨年10月の12.5%(デスクトップとノートの総合)から18.8%(2000年4月)に上昇、確実にシェアを伸ばしている。シェアの拡大に貢献しているのはノートPCである。昨年10月の時点でノートにおけるAMD製CPU搭載機のシェアは4.5%にすぎなかったが、2000年4月には14.4%に拡大した。NECや富士通などの大手メーカー各社が低価格モデルに「AMD K6-2」を採用しはじめたことが要因としてあげられる。特に顕著なのが富士通で、4月の店頭販売状況をみると、富士通製デスクトップの62.2%、ノートの32.3%がAMD製CPUを採用している。

 
図1 AMD製CPU搭載PC(デスクトップ+ノート)販売台数シェア推移(月)

図1


 ハードメーカー各社が低価格モデルをラインアップの中核に据えるようになった昨年の10月から、AMD製CPU搭載PCの存在が目立つようになってきた。当初はコンパック、日本IBM、東芝などがいち早く同社製CPUを採用していたが、低価格モデル市場にNEC、富士通といった国内大手メーカーが本格的に参入を開始したことで、AMD製CPU搭載機の販売台数シェアが上昇し始めた。

 昨年10月の店頭PC市場では、AMD製CPUを採用したNEC製デスクトップの販売台数シェアは19.6%、ノートは0%だったが、2000年4月には、デスクトップの44.7%、ノートの12.2%がAMD製CPUを採用したモデルとなった。富士通の動きはさらに顕著で、デスクトップでは、36.0%(99年10月)から62.2%(2000年4月)、ノートでは、3.7%(99年10月)から32.3%(2000年4月)にAMD製CPUを採用したモデルの比率が増加している。

 4月の店頭市場では、実売価格が16万円未満のデスクトップは全体の54.2%を占めており、また平均価格推移でも4月は16万1934円(前年同月より約4万円の下落)となったが、「デスクトップの価格低下はそろそろ限界だ。今後はノートの低価格化が進む」と予測するショップの販売担当者は多い。事実、デスクトップほどではないが、ノートの実売価格も徐々に下降し始めており、昨年4月と比較すると平均価格が2万円ほど下落している。

 店頭PC市場では、AMD製CPU搭載PC(デスクトップ+ノート)の販売台数比率は、20%に迫る勢いである。デスクトップの低価格化が頭打ちといわれている店頭PC市場で、今後はノートPCの低価格化が、AMD製CPUの搭載PCの販売台数シェアをさらに拡大することになると考えられる。

 
コンピュータの週刊専門紙である「BCN」(BUSINESSコンピュータニュース)を発行する株式会社コンピュータ・ニュース社は、東名阪のパソコン大手販売会社9社(エイデン、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ニノミヤ=50音順)288店舗の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、BCNの市場調査部門であるBCN総研ではPCリテール市場の動向分析を行っています。

株式会社BCN
113-0033 東京都文京区本郷3-18-14 本郷ダイヤビル6F
TEL 03-4236-5200   FAX 03-3818-3006

本件に関するお問い合わせは下記にお願いします。
株式会社BCN  谷古宇 浩司
 
これまでに配信したリリース一覧はこちら
プレスリリース一覧