低価格デジタルカメラベンダー群のシェアが24.5%
ニチメンの「Che-ez!」が追い風に
株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研のまとめによると、デジタルカメラ(デジカメ)市場において、実売価格1万円以下の低価格製品を発売するベンダー群のシェアが24.5%(6月19日~26日)となった(図2)。タカラ、トミー、バンダイ、高木産業で構成される低価格デジカメベンダー群に、6月第4週、ニチメンが「Che-ez!」で参入、低価格デジタルカメラ市場の流れをさらに加速させた。
図1 デジタルカメラ売れ筋トップ10(6月19日~26日)


「Che-ez!」の実売価格は7900円。解像度は30万画素で、外形寸法87mm×68mm×25mm。重量は69gとなっている。「ブルーベリー」、「グラファイトグレー」、「ストロベリー」の3色を揃えている。機能を絞り込み、軽量・コンパクト、低価格を強みに打ち出している点で、タカラやトミー、バンダイ、高木産業などが発売する低価格デジカメと同カテゴリーの製品である。BCNランキングでは、6月第4週(6月19日~26日)で「Che-ez! ブルーベリー」が6.59%で初登場2位となり、「Che-ez! グラファイトグレー」が2.82%で10位にランクするなど、スタートは好調である(図1)。
図2 低価格デジタルカメラベンダー群*販売台数シェア推移(週次)


「Che-ez!」でデジカメ市場に参入したニチメンの登場で、低価格デジカメベンダーの影響力が強まった。図2は、低価格デジカメベンダーのベンダーシェア推移を週次で追ったグラフである。4月17日~23日の時点では、5.6%にとどまっていたが、その後、勢力を伸ばし始め、「Che-ez!」が登場した6月第4週にはデジカメ市場で24.5%を占める結果となった。
現在、デジカメでトップを走るのは、キヤノンの「IXY DIGITAL」(12.44%)。価格は5万8,500円と安くはないが、その価格に見合うスペックを備え、なおかつ、小型・軽量・スタイリッシュなデザインを実現した。
デジカメは今後さらに、小型・軽量化・デザイン性を追求する傾向にある。ただし、潮流は、本格的な使用を指向する方向と玩具的な使用を指向する2つに分かれ始めている。
[解説]「Che-ez!」は、ワールドワイドライセンス(香港でキャラクター製品やコンピュータペリフェラル製品などを扱う。キャラクターグループ英の子会社)からニチメンを通じて、国内では、エヌエイチ.ジャパン.ホールディングスが販売する。キヤノン販売が流通を行ない、主に家電店で販売されている。同社では、9月~10月のタイミングで「Che-ez!」の新製品を販売する予定。今後、携帯MP3プレーヤーなども日本に向けて販売していく。
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