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ダイヤルアップ・ルータの販売台数が急増 過去最高の販売指数を記録

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ダイヤルアップ・ルータの販売台数が急増
過去最高の販売指数を記録


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研の調査によると、ダイヤルアップ・ルータの販売が好調に推移していることが明らかとなった。1999年10月を基準値とした指数推移では、2000年7月に175.5となり、観測上最高の指数値を記録した。パソコンが普及し、複数のパソコンを利用する家庭が増えたことに加え、それぞれのパソコンでインターネットに接続したいというニーズが拡大していること、さらに、価格の低下がダイヤルアップ・ルータの好調な販売を支えていると考えられる。

 
図1 ダイヤルアップ・ルーターの販売台数指数推移(月次)

図1


 ダイヤルアップ・ルータの販売台数指数推移をみると、1999年12月の年末商戦期で127.7となり、2000年3月の期末商戦期では171.1に拡大、2000年7月の夏季商戦期では175.5と、急激に販売台数が増加していることがわかる(図1)。7月の時点での売れ筋製品トップ3は、ヤマハの「RTA52i」(21.1%)、NTT-MEの「MN128-SOHO PAL」(20.1%)、「MN128-SOHO SL11」(8.39%)である。実売価格はいずれも3万5000円前後だ。

 ダイヤルアップルーターは、一つの電話回線で複数のパソコンからインターネットなどに接続する環境を構築するときに使ものだ。ISDNの場合、PCが1台ならTAで十分だが、複数のパソコンを所有していて、自宅でLANを組むというケースには、ダイヤルアップ・ルータが必要となる。

 パソコンの普及により、一家庭で複数のパソコンを所有するケースも増えている。それぞれのパソコンでインターネットに接続できる環境にしたいというニーズの高まりとともに、これまで高価とされていたダイヤルアップ・ルータの価格が手頃になってきたことが、販売好調の背景にあるようだ。また、カラフルな筐体で女性層にもアピールする「COMSTARZ neoシリーズ」のような製品をNECが発売するなど、「マニア向け」というこれまでのダイヤルアップ・ルータのイメージを積極的に壊そうと試みている。このことも消費需要の喚起につながっている。

 通信白書(郵政省)によると1999年9月末でISDN回線は、400万回線を突破した。PCの普及台数の増加、インフラの整備・充実は、家庭から複数台のパソコンでインターネットに接続するというニーズをさらに拡大していくだろう。

 
コンピュータの週刊専門紙である「BCN」(BUSINESSコンピュータニュース)を発行する株式会社コンピュータ・ニュース社は、東名阪のパソコン大手販売会社9社(エイデン、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ニノミヤ=50音順)288店舗の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、BCNの市場調査部門であるBCN総研ではPCリテール市場の動向分析を行っています。

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