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ノートの比率が上昇傾向 年末商戦でデスクトップと逆転する可能性あり

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ノートの構成比率が上昇傾向
年末商戦でデスクトップと逆転する可能性あり


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、ノートPCの構成比率がデスクトップに迫る勢いであると発表した。ノートの低価格化、デスクトップとの性能差の縮小などが主な要因だ。この傾向からみて、年末商戦にはデスクトップとノートの構成比率の逆転が予想される。

 
図 デスクトップとノートの構成比率推移

図


 図は、デスクトップとノートの構成比率を、1999年10月を起点として追った推移グラフである。1999年10月時点では、デスクトップが 56.6%、ノートが43.4%だった。互いの構成比率がそれぞれ50%に近づき始めたのは、2月(デスクトップ53.9%、ノート46.1%)であり、 7月にはデスクトップ50.8%、ノートが49.2%というように、ほぼ50%の構成比率となった。

 この要因として、ノートの低価格化の進行、デスクトップとノートの性能差の縮小が考えられる。

 2000年2月のデスクトップ1台あたりの販売金額(総販売金額÷総販売台数)は16万8048円、ノートは24万42円だったが、8月にはデスクトップが16万1829円、ノートが21万9249円となっている。デスクトップ1台あたりの販売金額差は6000円ほどであるのに対し、ノートはおよそ2万円の下落である。NEC、ソニー、富士通、日本IBMなどの大手PCメーカーが低価格ノートをエントリーモデルとして位置づけ、拡販に力を入れている状況とユーザーのニーズが合致した結果といえる。ノートの低価格化傾向は今後さらに進み、今年の年末商戦では、21万円台に突入する可能性は大きい。

 ノートの性能の向上という面では、人気機種であるNECの「LaVie C LC50H/34DA1」を例すると、CPUにMobile Celeron500MHz搭載、メモリー容量64MB、HDD容量10GB、CD-ROMドライブを搭載し、実売価格は21万7100円である。性能面で、デスクトップと比肩しながら、省スペース性を実現している点が人気の要因だ。実際、実売価格20万円を切りながら、「LaVie C LC50H/34DA1」とほぼ同様のスペックを有するノートも多く、ノート人気を支える大きな勢力となっている。

 年末商戦では、各ハードメーカーは、さらに性能を向上させた低価格ノートを投入してくる。現在の傾向を考えると、デスクトップとノートの構成比率が逆転する可能性は大きい。

 
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