「PowerMac G4-450 CUBE」の発売で
再び勢いを盛り返したアップル
株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、アップルの「PowerMac G4-450 CUBE」が発売以来、デスクトップランキングで2週間連続1位を獲得したと発表した。「PowerMac G4-450 CUBE」の躍進は、アップルのPC総合シェアの上昇にも貢献し、8月には2位のソニー(16.7%)に迫る15.9%となった。
図1 デスクトップの売れ筋トップ10(週次)


図2 8月のデスクトップベンダーシェア


「PowerMac G4-450 CUBE」は発売と同時にデスクトップカテゴリーの週次ランキング(8月21日~27日)において8.0%のシェアで1位を獲得した。次の週(8月28日~9月3日)では5.8%とシェアは縮小したが、依然として1位を維持し続けている(図1)。またデスクトップのベンダーシェアにおいても、8月にアップルは24.6%で首位をNECから奪取した(図2)。これは2月以来6ヵ月ぶりのことである。
図3 PC総合ベンダー推移(月次・台数)


さらに、「PowerMac G4-450 CUBE」の登場は、PC総合(デスクトップ+ノート)におけるアップルのシェア拡大に大きく貢献している(図3)。6月の時点では、11.5%で3位であり、2位のソニーとの差は10.0ポイントもあったが、8月に入り、ソニーとの差は0.8ポイントと急激に縮まった。「PowerMac G4-450 CUBE」は8月26日の発売で、月間データに反映される際には不利だった状況を考慮すると、シェア拡大への貢献度の高さがうかがえる。
しかし、不安材料もある。図1からもわかるように、2週目でシェアが減少、2位のSOTEC「PC STATION M260RW」との差はわずか0.6%となっている。「発売当初はパワーユーザーの需要が見込める。しかし、アップル製品は、スタートダッシュが非常に良くて、後は先細りすることが特徴的であるため、不安でもある」とのショップの声は少なくない。ロングセラーを記録し続ける「iMac」シリーズの例もある。「PowerMac G4-450 CUBE」の今後に期待したい。
コンピュータの週刊専門紙である「BCN」(BUSINESSコンピュータニュース)を発行する株式会社コンピュータ・ニュース社は、東名阪のパソコン大手販売会社9社(エイデン、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、スタンバイ、ソフマップ、九十九電機、ニノミヤ=50音順)288店舗の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、BCNの市場調査部門であるBCN総研ではPCリテール市場の動向分析を行っています。
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