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シリコンオーディオプレーヤー市場拡大 2000年3Qは台数前年比345.9%

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シリコンオーディオプレーヤー市場拡大
2000年第3四半期の販売台数実績は、前年同期比345.9%


 株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、シリコンオーディプレーヤーの2000年第3四半期(7月~9月)の店頭販売実績が、台数ベースで前年同期比345.9%、金額ベースで同349.3%となったと発表した。「CDやMDプレイヤーのような音飛びがなく、小型・軽量・安価であることが人気の要因では」とするショップの声は多い。またMP3やATRAC3といったデータ圧縮技術に対する抵抗感が薄れ始めてきていることも市場拡大の要因としてあげられるだろう。

 
図1 2000年第3四半期の売れ筋シリコンオーディオプレーヤートップ10

図1
 
図2 2000年9月のシリコンオーディオプレーヤーベンダーシェア

図2
 
参考 シリコンオーディオプレーヤーの販売指数推移(台数・金額)

参考


 最新機種で最も売れているのは、ダイアモンド・マルチメディア・システムズの「RIO 600」(17.7%)である。アイ・オー・データ機器の「Hyper Hyde MDM-H2STD」(13.9%)がその後を追う(図1 9月データ)。ベンダーシェアでも、ダイアモンド・マルチメディア・システムズが25.4%で首位、アイ・オー・データ機器が20.2%で2位となっており、この2社の製品で市場の50%弱を占めることになる(図2 9月データ)。

 両社の製品の特徴は安価であること。「RIO 600」の実勢価格は1万9600円、「Hyper Hyde MDM-H2STD」は1万1200円である。シリコンオーディオプレーヤー全体の平均実勢価格2万1167円と比較すると、1万円ほど安い。「シリコンオーディオプレーヤーは性能面において、差別化が図りにくい。価格が安いのは大きな強みだ」とのショップの声は多い。どの圧縮方式を採用するか、メモリー容量をどの程度にするのか、転送方式など、性能面で選択する余地はあるが、ユーザーにとって、使い勝手がよければ、どのような規格を採用するかは問題にならない。特に、圧縮方式に関しては、現在最もメジャーなMP3にこだわる必要もなくなってきている。MP3にしても、ATRAC3にしても、製品に添付されるソフトウェア上で操作するのは同じである。あるショップでは、「圧縮方式の詳しい説明よりも、録音時間はどのくらいなのか、電池やバッテリーの持続時間はどの程度なのか、を聞かれるケースが多い」という。PCユーザーにおいて、音楽データの圧縮方式に対する認知度が高まり、製品への信頼度が向上したことが、シリコンオーディオプレーヤーの市場拡大に大きく貢献している。さらに、音飛びがほとんどない、軽量・コンパクトである、安価である、などの特徴が、CDやMDプレーヤーの代替機としてユーザーに製品購入を踏み切らせる動機となっているようだ。

 
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