02年第1四半期のPC店頭販売動向
ソニーが前期に続きベンダーシェアトップに
株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研では、2002年第1四半期(1月~3月)における店頭市場のPC販売データを集計した。その結果、ソニーが、デスクトップ、ノートともに、販売台数シェアで30%以上を占め、前四半期に引き続きトップを獲得した。
第1四半期のPC店頭市場規模は、台数、金額とも前四半期に比べ約5%減少した。
図1 2002年第1四半期PC全体のベンダーシェア


図2 デスクトップのベンダーシェア


BCNランキングを通じて、2002年第1四半期のPC販売動向をみてみると、市場規模は台数、金額ともに前四半期(2001年10月~12月)より約5%の減少となった。デスクトップ、ノートのタイプ別でみても同程度の減少幅であった。PCのタイプ別構成比は、ノートが59.8%と前四半期(59.2%)と同水準で推移している。
販売台数のベンダーシェアでは、ソニーがデスクトップ、ノートともに30%を超え、PC全体で32.4%と、前四半期に引き続きトップを維持した(図1)。次いで、富士通16.5%、NEC15.9%、アップル10.8%の順であった。好調なソニーと対照的なのがNECで、前四半期に比べシェアを落とし、富士通に次ぐ3位にランクダウンした。特に、デスクトップでは減少幅が大きく、7.9ポイント減の16.0%となり、富士通(17.6%)に抜かれ、アップル(15.2%)に肉薄されている(図2)。
図3 ノートのベンダーシェア


表1 2002年第1四半期PC全体の機種別販売台数シェア


ソニーの他に好調なベンダーは、デスクトップではアップル、ノートではシャープがあげられる(図3)。
機種別ランキングをみると、トップ10 には、ソニーの「VAIO NOTE FX」「VAIO W」、シャープの「Mebius NOTE」、富士通の「FMV-BIBLO」「FMV-DESKPOWER」、アップルの「iMac」などがランクインしている。NECのモデルは11位止まりであり、人気モデル不足がベンダーシェアに反映したといえよう(表1)。
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社12社(エイデン、大塚商会=αランド、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、CSKエレクトロニクス=T・ZONE、上新電機、ソフマップ、九十九電機、ニノミヤ、ビックピーカン、ワンダーコーポレーション=50音順)522店舗(2002年04月01日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています(毎月第2、第4金曜日の発行となります)。
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