ソニー VAIO Uがミニノート市場を牽引
株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)の市場調査部門であるBCN総研は、「BCNランキング」から、ノートPC店頭市場におけるミニノートタイプの販売動向を集計した。今後期待されるミニノート市場は、ソニーのVAIO U発売(4月27日)により、ノートPC市場全体における構成比が13.6%まで上昇し、それ以後6月第1週(6月3日~9日)まで、10%前後で推移している。
VAIO Uは、5月のノートPC月間販売台数においてランキング1位となるなど、登場直後からミニノート市場の牽引役となっている。
図1 ノートPC店頭市場販売台数のタイプ別構成比推移


図2 ミニノート店頭市場の販売台数推移とベンダー別シェア

グラフ内の数値は、ベンダー別シェア
BCNランキングによると、2002年3月第4週(3月25日~31日)から4月第3週(4月15日~21日)までのミニノートタイプの市場規模は、ノートPC市場の2%台にとどまっていた(図1)。ところが、4月27日にソニーのVAIO Uが発売されたことにより、4月第4週(4月22日~28日)の販売台数は、3月第4週の4倍以上に急増し、市場規模はノートPC市場の13.6%に達した(図1、2)。
それ以後6月第1週(6月3日~9日)まで、10%前後で推移してきており、B5タイプの市場規模と拮抗するまでとなった。
VAIO Uは、ノートPC市場のモデル(型番)別販売台数シェアで、4月第4週に9.0%を占め、ランキング1位となったのを皮切りに、6月第1週まで7週続けてトップ5にランクインしている。また、5月の月間販売台数でも、ノートPC市場のランキング1位となった。
図3 ミニノート市場における各モデルのポジション(本体体積×実売価格)

円の面積で、6月弟1週の販売台数を相対的に表している。
ミニノート市場における他の主要モデルには、ソニーのVAIO C1、東芝のLibretto L5シリーズ、富士通のFMV LOOX(T/S)シリーズがある。各シリーズの合計販売台数は拮抗しているが、全体的には振るわない状況が続いている。
無線LANが普及し、街中でのホットスポットサービスが立ち上がり始めてきたことから、今後、モバイル需要は一層強まると思われる。従来のミニノートとは異なる視点からモバイルにこだわったVAIO UのようなPCが市場を牽引していくとみられる。
BCN総研は、東名阪のパソコン大手販売会社12社(エイデン、大塚商会=αランド、グッドウィル、コンプ100満ボルト、コンプマート、T・ZONE.、上新電機、ソフマップ、九十九電機、ニノミヤ、ビックピーカン、ワンダーコーポレーション=50音順)522店舗(2002年04月01日現在)の日次販売データをデイリーで収集し配信するBCNランキングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています(毎月第2、第4金曜日の発行となります)。
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